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住野よる

住野よる 写真:川口宗道
職業・肩書き
作家
ふりがな
すみの・よる

プロフィール

最終更新 : 2019-11-20

高校時代より執筆活動を開始。小説投稿サイト「小説家になろう」にアップした『君の膵臓をたべたい』(初出時は『君の膵臓を食べたい』)が編集者の目にとまり、2015年6月に同作で作家デビュー。第2作『また、同じ夢を見ていた』、第3作『よるのばけもの』、第4作『か「」く「」し「」ご「」と「』、第5作『青くて痛くて脆い』もベストセラーに。

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会話の一部に入るノイズ…目と爪以外、体が見えない少女の謎/住野よる『この気持ちもいつか忘れる』⑤

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平凡な日常に退屈し、周囲や家族とも適度な距離をとって生きるカヤ。16歳になった直後、深夜の人気のないバス停で、爪と目しか見えない少女と出会う。日常に訪れた「特別」に喜び、真夜中の邂逅を重ねるうち、カヤたちはあることに気づき――。 『君の膵臓をたべたい』の著者・住野よる氏の新作『この気持ちもいつか忘れる』(新潮社)は、氏が敬愛するバンド・THE BACK HORNと、構想段階から打ち合わせを重ね、創作の過程を共有し執筆したという作品。 「小説家×ミュージシャン」という史上初のコラボ作品を、全5回で試し読み配信。

『この気持ちもいつか忘れる』(住野よる/新潮社)

「まさか、あなたにも私の声が届くなんて」  相手は、どうして目と爪だけが見えているのかなどの説明をしてくれることもなく、そう呟(つぶや)いた。意味を考える。 「こっちの声は、そっちに届いてた……?」 「うん」  目だという光が、上下に揺れる。また、頷いたのか。 「昨日までは、あなたの声しか聞こえなかった。私が何を言っても、あなたが××することはなかった」 「え?」  言葉の途中が聞き取れなかっ…

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目と爪しか見えない少女と会話が成立する驚き――何かがやってくることを待っていた/住野よる『この気持ちもいつか忘れる』④

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平凡な日常に退屈し、周囲や家族とも適度な距離をとって生きるカヤ。16歳になった直後、深夜の人気のないバス停で、爪と目しか見えない少女と出会う。日常に訪れた「特別」に喜び、真夜中の邂逅を重ねるうち、カヤたちはあることに気づき――。 『君の膵臓をたべたい』の著者・住野よる氏の新作『この気持ちもいつか忘れる』(新潮社)は、氏が敬愛するバンド・THE BACK HORNと、構想段階から打ち合わせを重ね、創作の過程を共有し執筆したという作品。 「小説家×ミュージシャン」という史上初のコラボ作品を、全5回で試し読み配信。

『この気持ちもいつか忘れる』(住野よる/新潮社)

 恐れ、悩んでいて、しかし結論はふいに出た。  馬鹿か。  自分はなんて間抜けなんだ。  悩むようなことじゃない。  やるべきことは一つしかない。  毎日、自分が何を考えていたのかに思い至る。  待っていたはずだ。  毎晩毎晩、こんな寂れたバス停に来ては、何かがやってくることを、つまらない自分に反吐(へど)が出ながら、待っていたんだ。  それが予告もなく突然起こった。それだけ。  せめて、何が…

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誰もいないはずのバス停で、ハスキーな女性の声が…/住野よる『この気持ちもいつか忘れる』③

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平凡な日常に退屈し、周囲や家族とも適度な距離をとって生きるカヤ。16歳になった直後、深夜の人気のないバス停で、爪と目しか見えない少女と出会う。日常に訪れた「特別」に喜び、真夜中の邂逅を重ねるうち、カヤたちはあることに気づき――。 『君の膵臓をたべたい』の著者・住野よる氏の新作『この気持ちもいつか忘れる』(新潮社)は、氏が敬愛するバンド・THE BACK HORNと、構想段階から打ち合わせを重ね、創作の過程を共有し執筆したという作品。 「小説家×ミュージシャン」という史上初のコラボ作品を、全5回で試し読み配信。

『この気持ちもいつか忘れる』(住野よる/新潮社)

「ああ、見つからないように」  気のない返事を無視して、玄関でスニーカーを履き、外に出ると流石(さすが)に肌寒い。でも、少し前までもっと着こまなければ夜出られなかったことを考えると心地がいい方だ。  俺は夕方走ったのと同じ方向にもう一度、一歩を踏み出す。家族は俺が毎晩、見通しの良い場所を走るとでも想像しているようだが、違う。部屋にいると、あらぬ心配と意識を向けられると分かってからずっと、俺は家…

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誕生日前夜、自室にこもる代わりに外出する。家族にあらぬ心配を向けられないように…/住野よる『この気持ちもいつか忘れる』②

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平凡な日常に退屈し、周囲や家族とも適度な距離をとって生きるカヤ。16歳になった直後、深夜の人気のないバス停で、爪と目しか見えない少女と出会う。日常に訪れた「特別」に喜び、真夜中の邂逅を重ねるうち、カヤたちはあることに気づき――。 『君の膵臓をたべたい』の著者・住野よる氏の新作『この気持ちもいつか忘れる』(新潮社)は、氏が敬愛するバンド・THE BACK HORNと、構想段階から打ち合わせを重ね、創作の過程を共有し執筆したという作品。 「小説家×ミュージシャン」という史上初のコラボ作品を、全5回で試し読み配信。

『この気持ちもいつか忘れる』(住野よる/新潮社)

「あー香弥(かや)、おかえり」  家に帰ると、母がちょうど出かけようとしていた。喪服を着ている。 「ただいま」 「間に合ってよかった。お母さん、出かけてくるから。香弥は会ったことないけど、おじいちゃんの妹が亡くなってお通夜に行ってくるの。お兄ちゃんにも伝えといてくれる?」 「分かった」 「帰るの遅くなるけど、夕飯冷蔵庫にあるからチンして食べといて。あとおやつも」 「うん」 「誕生日までには帰っ…

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誰か俺の気持ちごと連れ去ってくれ、こんな意味ねえ場所から。/住野よる『この気持ちもいつか忘れる』①

誰か俺の気持ちごと連れ去ってくれ、こんな意味ねえ場所から。/住野よる『この気持ちもいつか忘れる』①

平凡な日常に退屈し、周囲や家族とも適度な距離をとって生きるカヤ。16歳になった直後、深夜の人気のないバス停で、爪と目しか見えない少女と出会う。日常に訪れた「特別」に喜び、真夜中の邂逅を重ねるうち、カヤたちはあることに気づき――。 『君の膵臓をたべたい』の著者・住野よる氏の新作『この気持ちもいつか忘れる』(新潮社)は、氏が敬愛するバンド・THE BACK HORNと、構想段階から打ち合わせを重ね、創作の過程を共有し執筆したという作品。 「小説家×ミュージシャン」という史上初のコラボ作品を、全5回で試し読み配信。

『この気持ちもいつか忘れる』(住野よる/新潮社)

本編

 どうやらこの生涯っていうのは、くそつまんねえものだ。大人達がこぞって、十代の頃が一番楽しかったと言うのがその証拠だ。この何もない毎日のことを賛美して羨(うらや)ましがるなんて、俺が今いるこの場所から浮き上がることがもうないだなんて。  この危機感を周りの奴らも同じように抱いているものだとばかり思っていた。でもそうじゃなかった。奴らはそれぞれに、何かしらで無理矢理自分を納得させることが出来…

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『青くて痛くて脆い』の心に突き刺さった名セリフベスト5とは? 読書サークルの大学生たちが徹底討論!

『青くて痛くて脆い』の心に突き刺さった名セリフベスト5とは? 読書サークルの大学生たちが徹底討論!

※この記事は多少のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。 『青くて痛くて脆い』(住野よる/角川文庫)

 住野よるさんの『青くて痛くて脆い』映画化を記念して、集まってくれたのは、愛知教育大学生協の読書推進サークル「きしゃぽっぽくらぶ」に所属する6名の学生たち。機関紙「きしゃぽっぽ通信」でそれぞれおすすめの本を紹介したりコラム執筆をしたりするほか、生協の書棚にポップを飾ったり、文化祭で古本市を開いたりと、読書推進のため精力的に活動している。コロナ禍で活動も自粛しているというみなさんに、今回は、オンライン読書会を開いていただきました!

痛々しいけど、共感できるし、ほっとする。住野よるならではの心理描写

S 『青くて痛くて脆い』を読んで感じたのは、大学生時代も“青春”って呼んでいいんだ……ということ。なんとなく、同じ制服を着て同じ授業を受けて一緒に帰る、その連帯感で生まれるものを青春と呼ぶのだと思っていて、学生とはいえ縛られるものや繋がりの少ない大学生って、微妙な立ち位置だよなと思っていたんです。でも、大学生はもちろん、社会人になっても、人間関係に悩ん…

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「Zoomが苦手」「他人と比較してしまう」…現役大学生の悩みに住野よるさんが真摯に回答!『青くて痛くて脆い』大特集!

「Zoomが苦手」「他人と比較してしまう」…現役大学生の悩みに住野よるさんが真摯に回答!『青くて痛くて脆い』大特集!

〈大学時代は、いわゆる最後の青春〉〈「社会に出る」というタイムリミットがある中で、最後の青春の間にしかできないような、「歪んだ人が何かを覆す話を書きたいな」と思いました〉――そうインタビューで語った住野よるさんの小説『青くて痛くて脆い』(KADOKAWA)。

 文字どおり、青さ・痛さ・脆さ大爆発で、読んでいるだけで心がヒリヒリする最高の青春小説が、このたび吉沢亮&杉咲花のW主演で実写化。これを記念して、ダ・ヴィンチニュースでは「大学生からの青くて痛いお悩み相談」を大募集。住野さんによる真摯な回答や、いかに?

【お悩み①】 私は今、大学2年です。周りの友達は将来中学や高校の教師になるという人が多く、両親からも教師や公務員など安定した職についてほしいと言われます。しかし、私は教師や公務員といった仕事にあまり魅力を感じておらず、どちらかと言うと経済的にも安定しないような職業に憧れてしまいます。その一方、安定しない職業は怖いな…とも思います。住野よる先生は作家という職業につくにあたり、どうやって決心を固めましたか?(大学2年女性)

住野よる(以下、住野):作…

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ツイッターを捨てた作家・住野よるの今。sumika、THE BACK HORN…ターニングポイントとなったバンドとの活動について

ツイッターを捨てた作家・住野よるの今。sumika、THE BACK HORN…ターニングポイントとなったバンドとの活動について

 大ベストセラー『君の膵臓をたべたい』でデビューした住野よるが、作家生活5周年を迎えた。ターニングポイントとなった第5作『青くて痛くて脆い』の実写映画の公開(8月28日予定)も控えている。つい先日、小説により一層専念するため10万フォロワーのツイッターのアカウントを捨てた作家は今、何を考えているのか?

住野よるの誕生日は、2015年6月21日

 その日、デビュー作となる単行本『君の膵臓をたべたい』が全国発売された。同作はもともと、小説投稿サイト「小説家になろう」で無料公開されていた作品だ。当時のペンネームは夜野やすみ。単行本化の際に、ペンネームを改めた。それから、1歳、2歳、3歳、4歳……。去る6月21日、住野よるは5歳になった。 「“まだ2歳だから”とか“まだ3歳だから”と言えば、自分のできていないところとか、大目に見てもらえるかなと思ったんですよね(笑)。ただ、そうやって言ってきたからこそ、5歳ってもうそこそこ個人の人格だとか、責任が問われてもいいタイミングだな、と。だって、クレヨンしんちゃんと同じ年ですからね(笑)」  作家生活5周年を突破し…

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作家
二駅ずい
住野よる
出版社
新潮社
発売日
2019-04-09
ISBN
9784107721709
作品情報を見る
この気持ちもいつか忘れる

この気持ちもいつか忘れる

作家
住野よる
出版社
新潮社
発売日
2020-10-19
ISBN
9784103508335
作品情報を見る

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