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「重松清」のレビュー・書評

大人向けの童話のような11の物語。重松清が紡ぐ『かぞえきれない星の、その次の星』

大人向けの童話のような11の物語。重松清が紡ぐ『かぞえきれない星の、その次の星』

『かぞえきれない星の、その次の星』(重松清/KADOKAWA) 大人向けの童話のようだ――重松清氏の新刊『かぞえきれない星の、その次の星』(KADOKAWA)を読んで、まずそう思った。全体的にファンタジー色が濃厚で、寓話めいた設定が効いているからだろう。『桃…

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家族でなかった父と娘のロードムービー

家族でなかった父と娘のロードムービー

重松作品といえば、現代の一般家庭やいわゆる「普通」の人々の生活の中からふとした幸せを感じさせてくれる、そんなイメージがあります。今回も家族のあり方を問い続ける作品。 取り上げられるテーマはどんな家族にも繰り返されるさまざまな形での別れ、そし…

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「ふつうの人々」の間に交わされるとびきりの愛情物語

「ふつうの人々」の間に交わされるとびきりの愛情物語

ただ「生きる」のではなく「よく生きよ」。これは古代ギリシアの哲学者プラトン、ソクラテス、アリストテレスらの言葉だ。 「よく生きる」とは、成しうることを精一杯に、悔いのないやり方で、「本当に生きた」充実感をもって生涯を閉じる、まあだいたいそん…

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定年してからわかること…。人生・家族を想うお父さんの気持ちいっぱいの温かな本

定年してからわかること…。人生・家族を想うお父さんの気持ちいっぱいの温かな本

こんにちは、渡部由佳です。自分のお父さんが還暦近い歳になってきたからか、最近『定年』という言葉を身近に感じます。テレビで「定年後、何もすることがなくて悩む人が多い」なんて聞いてしまうと、「私のお父さんは大丈夫かなぁ~。」って心配になったり……

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家族をテーマにした12編のショートストーリー。家族ってややこしいけど、やっぱり温かい!!

家族をテーマにした12編のショートストーリー。家族ってややこしいけど、やっぱり温かい!!

12編のショートストーリーからなる重松清さんの短編集「リビング」。 この本、婦人公論の連載をまとめたものなのですが、12編のお話は、いずれも婦人公論の特集に呼応する内容だったそうです。特集になるようなモチーフは、それだけ女性にとって切実なものの…

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大切な人の死を、何の飾り気もなく真正面から描いた温かい涙が溢れる1冊

大切な人の死を、何の飾り気もなく真正面から描いた温かい涙が溢れる1冊

「この物語が悲しいということで泣くよりも、この物語を読んで、死んでしまった自分の大切な人たちのことを思い出して泣いてしまう。重松先生はズルイ。」 と、昔この本を読んでいた友達が言っていたのを、読みながら泣きながら思い出しました。 普段の私た…

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