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小山愛子

職業・肩書き
マンガ家
ふりがな
こやま・あいこ

プロフィール

最終更新 : 2019-11-18

12月28日生まれのA型。2001年、まんがカレッジ努力賞を受賞。同年、『日常戦線』が少年サンデー超増刊に掲載されたことを機にデビューを果たす。2009年10月、PING PONG RUSH 1を発売(全2巻)。また、2011年にはゲッサン7月号より『ちろり』の連載をスタートする。本作で描かれるのは、文明開化の波が日本に押し寄せてきた明治時代。海外諸国と日本をつなぐ架け橋的存在となった都市、横浜の海沿いにある喫茶店を舞台に、そこで働く少女ちろりと、喫茶店のマダムやお客さんたちとの人間模様が描かれる。人との出会いはもちろん、コーヒーの淹れ方や、着物のデザインや着こなしに関する描写など、人物以外の小道具の描写を楽しめるのも特徴的。全8巻からなる本作品を通じて、明治時代の横浜にある喫茶店の雰囲気を味わえる。かつて、輸入食品とコーヒー豆を販売するお店やカフェで働いていた経験があること、また、憧れの着付けの先生の存在や、普段から着物に親しむ生活を送ってきたからこそ描ける、緻密なこだわりの描写が大いに評価されている。

2017年に発表された『舞妓さんちのまかないさん』も着物の作画を楽しめる作品。舞妓さんになりたくて青森から京都にやってきた15歳の少女、キヨが主人公。しかしキヨは舞妓さんにはなれず、置屋のまかないさんとして舞妓さんに料理をふるまう仕事につく。キヨの出身地である青森は、実は著者自身が幼少期を過ごしたという地でもある。また、舞台となる華やかな花町と、そこに生きる素朴で質素な一面とのコントラストが作品の見どころとなっている。他の著作には、2015年に刊行された『勤労クレシェンド』(全2巻)がある。

また、2018年少年サンデー11号のインタビュー記事では、氏の宝物は「両親からもらった机」だというエピソードを残している。

「小山愛子」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

文明開化の横浜を見守る、優しく懐かしいお話

文明開化の横浜を見守る、優しく懐かしいお話

 横浜の喫茶店、カモメ亭を舞台にして、女店主のマダムさんと店の手伝いをしている女の子、ちろりちゃんの生活を追っていくというタイプの作品です。時代設定が明治(作中では、文明開化とだけ書いてある)の横浜だからなのか、それともマダムさんとちろりちゃんの立ち位置設定が似ているからなのか、森薫さんの『シャーリー』を連想させます。

 たぶん、森薫さんがあの時代の英国に強い興味を持ったように、小山愛子さんはこの和洋折衷な港町に高い関心があったのでしょう。特定の時代の、ある街の様子を描くために、世代や身分が違うけれど、精神的には親しいふたりを中心に据えることや、様々な人が出入りする喫茶店や飲食店などを舞台にするのは、とてもうまいやり方だと思います。

 うまいやり方というからには、街の様子、人々の様子はよくわかるのです。が、「どんな話なの?」という問いに答えるのは難しい。後々、ちろりに想いを寄せる実業家の子息っぽい男の子や、マダムと交友のあるお金持ちのわがまま娘などなど、キャラクターは増えていくのですが、彼らが共通の意識に動かされていくようなドラマがあるかというと、今…

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「小山愛子」の本・マンガ

アイアンフェザー 上巻 (てんとう虫コミックススペシャル)

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作家
コナミ
小山愛子
出版社
小学館
発売日
2006-10-01
ISBN
9784091402561
作品情報を見る
舞妓さんちのまかないさん (25) (少年サンデーコミックス)

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作家
小山愛子
出版社
小学館
発売日
2024-01-12
ISBN
9784098531431
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