ベストセラー作家・小川糸の“おいしい”エッセイ。春の山菜料理に秋のおやつ…四季を味わうレシピをあたたかな文体で追体験
『糸暦 いとごよみ』(小川糸/白泉社)
作家の小川糸氏が12カ月の暮らしぶりを綴ったエッセイ『糸暦 いとごよみ』(白泉社)が、2023年4月3日に発売された。山菜料理にりんごケーキ、栗ごはんに手作り石けん、湯治――。おいしくて心も豊かになる暮らしの知恵が満載の一冊に、感銘を受ける読者が続々増えている。
小川氏は『ツバキ文具店』や『ライオンのおやつ』など、数々の話題作を生み出してきた人気作家。デビュー作にして代表作でもある『食堂かたつむり』は、2010年に柴咲コウ主演で映画化されたベストセラーで、イタリアやフランスの文学賞も受賞した。
また小説だけでなく、『たそがれビール』や『針と糸』などのエッセイや、日々の暮らしに密着した『これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条』や『育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ-日々の習慣と愛用品-』といった本も話題に。
今回発売された『糸暦 いとごよみ』は、そんな著者が等身大に綴った歳時記エッセイだ。春の山菜料理、秋のごはんに猛暑の夏を乗り越える麻の着物…。自分流の楽しみ方で四季を過ごしていく様子を、あたたかな文体で…