サブカルのカリスマ・小林賢太郎が描く、哀しくもあたたかな『うるう』の秘密
『うるうのもり』(小林賢太郎/講談社) ネット通販花盛りのこのご時世に何と、自宅近くに大型書店がオープンしました。もうね、通いまくってます。幸せです。夜遅くまで開いてるし、話題の雑貨も文房具も何でもあるんですよ。おまけに店員さんも親切だし。本当にありがたいです。
やっぱり本屋さんって楽しいです。ネット通販だと自分の興味のあるものにしかアクセスしませんけれど、本屋さんをぐるぐるしていると、思いがけない出会いがあったりして。最近の本屋さんだと、子ども向けの絵本コーナーに力を入れているところも多いようですね。特設の棚を歩いていると、作風も装丁も様々な絵本が、楽しそうに笑いかけてくるようにも感じます。自分が幼いころ手に取った絵本はこんなにカラフルで、複雑なストーリーだったかしらと、ふと立ち止まって考えてしまったりもして…。絵本って、侮れませんね。
『うるうのもり』(小林賢太郎/講談社)は、小林賢太郎氏による児童文学。お笑いコンビ・ラーメンズで脚本・演出を担当する同氏は、その多才さと端正なルックスから一部でカルト的な人気を誇り、サブカルのカリスマとしても知ら…