哀しいヒロインの復讐劇を描く壮絶シリーズ、慟哭の第三弾!――『JK III』松岡圭祐 文庫巻末解説【解説:西上心太】
TBS「THE TIME,」で話題の、青春バイオレンス文学! 『JK III』 松岡圭祐
角川文庫の巻末に収録されている「解説」を特別公開! 本選びにお役立てください。
『JK III』文庫巻末解説
解説 西にし上がみ 心しん太た(書評家)
〈ゴミは……土に還かえってよ〉
凄せい絶ぜつで過剰な暴力に彩られた、ヴァイオレンス・アクション。それがこのJKシリーズである。だがいかなる敵にも立ち向かい、勝利をおさめる彼女の心の裡うらには、深い悲しみが宿っているように思えてならない。 主人公は女子高校生。タイトルの「JK」は、彼女が信奉するジョアキム・カランブー(Joachim Karembeu)なる人物の頭文字から取ったようだが、もちろん〈女子高生〉を意味する日本のネットスラングもほのめかしているのだろう。
*注意! 本文より先に解説を見る方も多いと思うが、本文およびこの解説には、これまでの二作品の真相に触れている箇所があるので、できれば第一作『JK』、第二作『JK Ⅱ』をお読みになってから、この先に進んでいただきたい。
有あり坂さか紗さ奈なは川かわ崎さ…