KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

「松尾スズキ」のレビュー・書評

モデルは太宰治と井伏鱒二。「死ぬ」と脅す弟子と振り回される師匠の笑いと狂気のメロドラマ

モデルは太宰治と井伏鱒二。「死ぬ」と脅す弟子と振り回される師匠の笑いと狂気のメロドラマ

松尾スズキさんの戯曲『ツダマンの世界』。昨年冬に東京・Bunkamuraシアターコクーンと、京都・ロームシアター京都メインホールで上演されたお芝居です。主演は阿部サダヲさん。単行本の帯には「笑いのしたたる、狂気のメロドラマ」とあります。筆者は実際に…

もっと見る

「大人計画」主宰・松尾スズキの修業時代をモデルにした小説『矢印』。酒への複雑な想いが交錯する…

「大人計画」主宰・松尾スズキの修業時代をモデルにした小説『矢印』。酒への複雑な想いが交錯する…

『矢印』(松尾スズキ/文藝春秋) 松尾スズキ氏は、阿部サダヲ氏、宮藤官九郎氏、星野源氏らが所属している劇団・「大人計画」の主宰。根本宗子氏や三浦大輔氏など、松尾氏に多大なる影響を受けたという劇作家/演出家も数多い。また松尾氏は、小説やエッセ…

もっと見る

松尾スズキが、エッセイ『人生の謎について』で綴った、演劇の最悪の敵・コロナ禍で奮闘する日々

松尾スズキが、エッセイ『人生の謎について』で綴った、演劇の最悪の敵・コロナ禍で奮闘する日々

演劇ファンなら、いやならずとも、「大人計画」という劇団を知っている読者は少なくないだろう。大人計画は、宮藤官九郎氏、星野源氏、阿部サダヲ氏、グループ魂らが所属する劇団で、その主宰を務めるのが松尾スズキ氏。小説を書けば作品が芥川賞候補になっ…

もっと見る

妻に浮気がバレて……。予想外の展開に、驚くばかり! 芥川賞候補作、松尾スズキ『もう「はい」としか言えない』

妻に浮気がバレて……。予想外の展開に、驚くばかり! 芥川賞候補作、松尾スズキ『もう「はい」としか言えない』

先ごろ、第159回芥川賞の候補作が発表された。松尾スズキさんが『文學界』(2018年3月号)に発表した『もう「はい」としか言えない』がノミネートされている。 松尾さんが劇団「大人計画」を旗揚げして、今年でちょうど30年。芥川賞は3度目のノミネート。…

もっと見る

“業”にまみれた人間たちがまき散らす悲劇と喜劇…鬼才・松尾スズキによる問題作が書籍化『業音』

“業”にまみれた人間たちがまき散らす悲劇と喜劇…鬼才・松尾スズキによる問題作が書籍化『業音』

〈「ねえ、堂本さん。私のおしりの穴を見てください」〉――「神とは何か」と問われれば、その答えを尻に宿らせる。馬鹿馬鹿しいけどなぜか、妙に納得させられてしまう。演劇界の鬼才、松尾スズキが作・演出を手掛けた「日本総合悲劇協会」の公演、『業音』の…

もっと見る

福岡出身51歳バツイチと茨城出身31歳箱入り娘が『東京の夫婦』になったら…

福岡出身51歳バツイチと茨城出身31歳箱入り娘が『東京の夫婦』になったら…

福岡出身の51歳バツイチ男性が、20歳年下の茨城出身の箱入り娘と東京で夫婦になる。バックグラウンドも住む世界もまるで違う2人が出会うことができたのも東京だからかもしれないし、互いに縁の薄い土地で当たり前のように新しい暮らしを作っていけるのも東京…

もっと見る

これぞ野蛮人の考え方!「人生とは神が作ったアダルトビデオである」

これぞ野蛮人の考え方!「人生とは神が作ったアダルトビデオである」

不幸な少年時代を過ごした人間はいい大人になる。これはその人がどういう人間なのかを見る時に私がこっそり重視していることなのですが(松尾さんの言葉じゃなくてすいません…)本書を読んでみると松尾スズキという人物は相当不幸な少年時代を過ごしていたよ…

もっと見る

あまりにくだんない!だけど奇才・松尾スズキ独得の比喩と毒と脱線に笑える、酔える、共感する

あまりにくだんない!だけど奇才・松尾スズキ独得の比喩と毒と脱線に笑える、酔える、共感する

知る人ぞ知る、演劇界の奇才。 阿部サダヲやクドカンを生んだ劇団大人計画を主宰し、小説でも直木賞候補になった松尾スズキが、音楽雑誌BUZZに97~98年まで連載した人気コラムの電子本。 当時ちょっとイタかった芸能人や変わったキャラの有名人を取り上げて…

もっと見る