山猫の前に立ちふさがる最強の敵。大人気シリーズ、堂々の完結編!『怪盗探偵山猫 深紅の虎』神永学インタビュー
悪党たちから大金を盗み、ついでに悪事を暴き出す神出鬼没の大泥棒、山猫。その活躍を描いた「怪盗探偵山猫」は、2006年の初登場以来、多くのファンを虜にしてきた神永学さんの痛快ピカレスク・ミステリーだ。『怪盗探偵山猫 深紅の虎』は約3年ぶりとなる最新作にして、なんと山猫最後の事件を扱った完結編! 人気絶頂のシリーズはなぜ、フィナーレを迎えるにいたったのか。
神永 学 かみなが・まなぶ●1974年山梨県生まれ。2004年『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』でデビュー。同作から始まる「心霊探偵八雲」シリーズの他、「天命探偵」「浮雲心霊奇譚」シリーズ、『悪魔と呼ばれた男』『ガラスの城壁』など多くの人気作を手がける。「怪盗探偵山猫」シリーズは16年、亀梨和也主演でドラマ化された。
「一番の理由は時代の変化ですね。シリーズを書き始めた当時、施錠といえばシリンダーキーが普通でしたが、この10年の間にセキュリティ技術が進化して、静脈認証などのデジタルロックが使われるようになってきました。電子マネーや仮想通貨が登場したことで、キャッシュレスの波も進んで…