前歯は乾くし、黒歴史だってある ――国民的怪獣・ガチャピンのツイートがちょっと雑
『#ガチャピン本』(ガチャピン/一迅社)
いつも元気いっぱいで前歯が出ていてムックと仲良し――ガチャピンに対するイメージといえばこの程度のものだった。何の気もなしに『#ガチャピン本』(ガチャピン/一迅社)を開いた私は、その認識を改めなければならなくなった。『#ガチャピン本』は、ガチャピンのTwitterの投稿をまとめた本。本書にまとめられている投稿はいずれも、視聴者からの質問にガチャピンが答える形式を取っている。ほかには、ガチャピンの自撮り(失敗して前歯がドアップになっている)や、ムックとの一日を追った写真ページも楽しめる一冊だ。これだけなら、一見のほほんとしたキャラクターブックに思えるのだが、ガチャピンのTwitterの発言を読んでいくと、どうも様子がおかしい。
投稿の半分くらいは、以下のようにアイドル然とした明るい受け答えである。なんせ、地上波の人気番組を支える、国民的怪獣なのだ。こういうキャラクターになるのは必然であろう。
Q.ガチャピンは、どうしてチャレンジするの? ガチャピン「やってみなくちゃ、わからないから。失敗してもいいんだ。その…