注目の新刊 『映画にまつわるXについて』 ダ・ヴィンチ2013年6月号
脚本やキャスティング、取材やオーディションなど、映画製作の現場にまつわるエピソードをはじめ、映画において裸とはどうあるべきか、震災後に訪れた被災地での出来事など、気鋭の監督の仕事とその周辺のエピソードをたっぷり7年分収録した初のエッセイ集。
最終更新 : 2018-06-08
映画監督
脚本やキャスティング、取材やオーディションなど、映画製作の現場にまつわるエピソードをはじめ、映画において裸とはどうあるべきか、震災後に訪れた被災地での出来事など、気鋭の監督の仕事とその周辺のエピソードをたっぷり7年分収録した初のエッセイ集。
松たか子と阿部サダヲが結婚詐欺を共謀する夫婦役を演じ、話題となっている映画『夢売るふたり』。その監督をつとめた西川美和と、『ひらいて』(新潮社)を刊行したばかりの綿矢りさが、現在発売中の『新潮』(新潮社)10月号で“女を堕落させる男”について語っている。
ときに冷徹に感じるほど緻密に人間を描写することで定評のある2人。西川は綿矢作品でも『亜美ちゃんは美人』(『かわいそうだね?』(文藝春秋)所収)を、「まさにこの人生を送った本人が書いているんじゃないか」と思うほどにハマった様子。とくに、この小説に登場する主人公の婚約者の男性が面白かったと感想を伝えている。
この男性というのは、綿矢の解説を引用すると「ラッパーみたいな格好して、やたらとスピリチュアルなことを言う、ちょっとおかしな男の人(笑)」。西川に「こういう人が、知り合いにいるんですか」と尋ねられると、「いや、ほしいけどいなくて(笑)。でも最近、男女問わずスピリチュアルなことを言う人、多くないですか? 窪塚洋介さんみたいな人って、昔は珍しかったけれど、今はわりと普通にいて、しかも、そういう人たち…
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