川口春奈さんが選んだ1冊は?「同じ年に“デビュー”したこの本は、自分の軸みたいなものになっている」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、川口春奈さん。 (取材・文=河村道子 写真=TOWA)
2007年の刊行以来、ロングセラーを続けるこの本と川口さんの間には強くて不思議な“縁”がある。
「私もデビューが2007年なんです。これから仕事をしていくんだ、というとき、マネージャーさんに初めていただいた本で、好きな本というより、教科書みたいな一冊。当時、13歳だった自分がこれから大人に囲まれて仕事をしていくというとき、大切なことを教えてくれた本です」 ゾウの姿をした神様ガネーシャが、夢をなくしたサラリーマンを成功に導く一冊は笑って泣けて役に立つ。 「ガネーシャに説教されている気持ちになりましたね(笑)。彼の言葉のなかで今も大切にしているのは“身近にいる一番大事な人を喜ばせる”という言葉。人間は自分にとってどうでもいい人には気を遣うくせに一番お世話になった人や自分を好きでいてくれる人を無下に扱うんだよね、たとえば親とか、というガネーシャの言葉は、…