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「前田司郎」のレビュー・書評

三角関係の奇妙な妊活。芥川賞候補作『愛が挟み撃ち』

三角関係の奇妙な妊活。芥川賞候補作『愛が挟み撃ち』

『愛が挟み撃ち』(前田司郎/文藝春秋)  不妊の悩みを抱える夫婦はかなり多い。近年では“妊活”という言葉もよく耳にし、また不妊や妊活は多くの物語の題材にもなっている。しかし、芥川賞候補作にもなった『愛が挟み撃ち』(前田司郎/文藝春秋)は、その内容が完全に一線を画している。  劇作家・小説家の前田司郎氏が手掛けた本書は、まさに奇妙な演劇のよう。それに加えて小説としてのタッチも美しい。実に複雑怪奇な恋愛感情のベクトルが織りなす、異質だが確かにうなずける感情…

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