命の根が深くなる。厳しくも救われる。相田みつをの魂の書詩
言の葉、言の幹、言の根。 みつをさんの言の葉は、幹と根に繋がっている。 氾濫するノリとソリだけのTwitter的な言の葉。 傍観する批判と憐憫だけのマスコミの言の葉。 そんな根なし言葉に食傷ぎみな現代人は必読だ。 一点一画に込められた書を見つめられるだけで、 あなたの命の根っこは、もっと深くなる。 「にんげんは、逆立ちした樹である。」 そんなの通説の如く、 氏の言葉は、根と幹から生えている。 氏の言葉は、厳しくも静かに響いてくる。 ある時は、心をかきむしるような懊悩に、 優しく寄り添う葉のように。 ある時は、相対分別にぶれまくる姿勢を 厳しく正す警策棒のように。 そして ある時は、表層即応する浮薄な心根を、 じっくりと大地に根付かせるように。 ゲーテ流形態学の継承者であった三木成夫さんは、 植物と動物(にんげん)の形態形成原理の特質を 「内向閉鎖系」と「外向開放系」に対比した。 養分と光を摂取する葉と根。 地球の求心を貫く力線にみごとに対…