「GINZA SIX」にもカボチャが! 草間彌生はなぜ世界的アーティストになれた? 現代アートを知る「2つのキーワード」
『わかりたい! 現代アート』(布施英利<〈ふせ・ひでと〉:著、TYM344:画/光文社) 近年の草間彌生ブームで、国立新美術館で開催された草間彌生展は、チケット売り場もグッズ売り場も、クサマーの大行列! しかし実のところ、楽しみ方がイマイチわからない、いやまったくわからないという人も多い「現代アート」。画家の知人は、若い頃にエルンスト(シュルレアリスムの画家)の絵を見て強い衝撃と影響を受けたという。そのような芸術家の感性は望むべくもないが、楽しむhow toを知ることで、自分なりの視点が見つかるかも知れない。そんな期待に応えてくれるのが『わかりたい! 現代アート』(布施英利<〈ふせ・ひでと〉:著、TYM344:画/光文社)だ。著者の布施英利氏は、美術批評家であり、解剖学的視点から美術を研究する「美術解剖学」の専門家。掲載されている絵は、美術家のTYM344氏の作品である。
現代アートの始まりは、100年前。画家のデュシャンが、既製品の工業製品、しかも「便器」にサインを入れた「泉」というタイトルの作品を発表したことだ。
「泉」から100年の間に、たく…