村山由佳「25年やってきた今だから書けた」―― “黒村山”も封印した、恋愛文学の至芸『はつ恋』
村山由佳さんの新刊『はつ恋』(ポプラ社)は、千葉県南房総の海のそばの日本家屋で愛猫と暮らす小説家のハナと、大阪を仕事の基盤とする大工の一人親方・トキヲの物語。 幼なじみのふたりは、40代で再会して恋人になった。ハナにとって、トキヲは何もかも安…
村山由佳さんの新刊『はつ恋』(ポプラ社)は、千葉県南房総の海のそばの日本家屋で愛猫と暮らす小説家のハナと、大阪を仕事の基盤とする大工の一人親方・トキヲの物語。 幼なじみのふたりは、40代で再会して恋人になった。ハナにとって、トキヲは何もかも安…
恋しい人と想いが通じたそのあとに、軽く触れ合うだけのキスで済むはずがない! そんなふうに体をよじる大人の読者におくりたい、エロティックな文庫を3冊セレクト。秋の夜長は、こんな文庫をベッドに引き込み、密やかな愉しみにふけるのもおつなもの。ペー…
「何を書いてもいいのだと、私を自由にさせてくれた作品。これ以降、作家としての陣地がものすごく広がった気がします」という『ダブル・ファンタジー』刊行から9年。累計68万部超えのベストセラーは新たなステージへ。WOWOW「連続ドラマW」でのドラマ作品放…
先日、横浜駅の高島屋へと出向いた。愛用の鞄が古くなったためだ。いつものようにふらふらとその重厚な入口を潜ると、そこにはカーネーションの花束やドライフラワーが所狭しと並べられている。そうか、母の日か。 母の日。母親に対して感謝や愛情を伝えるた…
村山由佳の官能ラブロマンス小説『ダブル・ファンタジー』の実写ドラマ化が決定。女の“性”を真正面から描いた同作の実写化に、ファンからは「めちゃくちゃヤバイ作品になりそう」「有料放送ならではかも。心に刺さるやつお願いします!」と期待の声が続出中…
今年は年頭から芸能人の不倫報道が相次ぎ、おまけに都知事選の候補者にも不倫疑惑が物議を醸している。正直「またか」という気にもなるが、近頃はすぐに話題が離婚の泥沼へとすすむわけでもない。実際、世の離婚理由のトップ3は1位:性格の不一致、2位:生…
花村家を訪れ、自分がかれんの兄であることを打ち明けた、「風見鶏」のマスター。一方、恋人のかれんを残してオーストラリアへ旅立った勝利が、突然日本に戻ってくる。シリーズのクライマックスへ向けて切ない運命が大きく動く、「おいコー」シリーズ待望の…
「母のこと、大嫌いでもいいですか?」――帯にこう銘打たれたコミックエッセイが、いま話題を集めている。 『母がしんどい』(田房永子/新人物往来社)は、どんなことでも娘を支配したがり、しかも思い通りにならないと喚き散らすという母を持った著者が、母の…