村上虹郎「チンタは花形だと思った。役者として演じてみたいシーンのオンパレードでした」
ついに公開された映画『孤狼の血 LEVEL2』。柚月裕子さんによる「孤狼の血」シリーズを原作にした、映画完全オリジナルストーリーが展開される話題作だ。前作では広島を舞台に、刑事と暴力団との激しい衝突が描かれた。続編となる本作の舞台も広島であり、そこで前作以上の抗争が活写される。
主人公を務めるのは、松坂桃李さん演じる刑事・日岡。前作で亡くなった刑事・大上の意志を受け継ぎ、暴力団たちに迫っていく。
そんな日岡のスパイとして暗躍するのが、青年・チンタ。演じるのは若手実力派俳優として知られる村上虹郎さんだ。作中ではどこか危なっかしい雰囲気を漂わせ、物語が大きく動き出す事件の中心人物となる役どころでもある。そんなチンタを、村上さんはどのように演じたのだろうか。
(取材・文=五十嵐 大 写真=Atsuko Tanaka)
映画オリジナルキャラのチンタに、柚月裕子さんからもお墨付きが
――チンタ役のオファーを受けたとき、どんなお気持ちでしたか?
村上虹郎さん(以下、村上):台本を読んだとき、花形だと思ったんです。役者ならば一度は演じてみたいシーンのオンパレード…