音楽は正妻、書くことは愛人!? 尾崎世界観「こういう人間もいるんだと安心してもらえたら」――連載エッセイに大量加筆『泣きたくなるほど嬉しい日々に』
音楽シーンにおいて圧倒的な存在感を誇るロックバンド・クリープハイプ。そのフロントマンとして作詞作曲も手がける尾崎世界観。これまでも、半自伝的小説『祐介』(文藝春秋)やエッセイ『苦汁100%』(文藝春秋)などを発表し、高い評価を得てきた彼が、また新たな試みを形にした。
『泣きたくなるほど嬉しい日々に』(尾崎世界観/KADOKAWA)は、雑誌『ダ・ヴィンチ』で1年間連載したエッセイに、大量の書き下ろし等を加えた単行本だ(装丁に使用されている写真も、尾崎さん自身が撮りためていたものだそう)。「なにが正しくて、なにが不正解か、情報があふれていて、かえって自分の判断に迷う今の世の中。自分の感覚は間違っているんじゃないかと疑問を持つ人も多いと思います。でも、僕も間違ってきた結果、こんな本を書いている。『こういう人間もいるんだな』と、安心してもらえたら嬉しいです」。そんなふうに語る尾崎さんが、今回の執筆を通して見出したこととは? お話をうかがった。
『泣きたくなるほど嬉しい日々に』(尾崎世界観/KADOKAWA)
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