谷原章介「気になった本は、とりあえず買ってみます」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、衝撃の刑事ドラマ『犯罪症候群』に出演中の谷原章介さん。10年間司会を務めた『王様のブランチ』では本のコーナーもあり、さまざまな本との出会いもあった。その中で感じたこととは?
「Season 1」「Season 2」の二部構成となるドラマ『犯罪症候群』。「Season 2」では、谷原さん演じる鏑木護の闇に焦点が当てられていく。読書家のイメージがある谷原さんだが、出演する作品の原作は事前には読まないようにしているのだという。
「もともと読んでいる本ならいいんですが、同時期に台本と原作小説を読んでしまうと、分けて考えようとしても、2つがいつのまにか混ざってしまうんです。原作と設定が異なることもよくありますし、自分が向き合って役柄を作り上げるのは台本ということで、そちらをまず大事しようと。今回演じる鏑木も複雑な人物なんですが、“どう演じるべきか”って掘り下げていくのではなく、共演者の方と芝居の中で投げ合うボールによってだ…