もう、オトコなんて!と憤慨した日にどうぞ
辛酸なめ子、というペンネーム、あちこちでお見かけしていました。女性ライターで歯に衣着せぬ物言いをする人だという印象。彼女の全体像を知るような記事はあまり読んだことがなかったので、購入。
目次を開けば「美醜格差」「擬似恋愛」「女郎蜘蛛」「魔性遊戯」「妄想処女」「女神降臨」ときた。読み応えありそうな予感。1章目からその期待は裏切られることなく、彼女の低音の独白が展開されます。男性に関して相当なコンプレックスを持っている彼女。実生活が赤裸々と綴られてゆくのですが、「オトコ」に対するその嫌悪、するどい観察力、女子校時代の甘い思い出などなど、読者もすっかり「オトコギライ」になりそうな勢いと迫力。
「男性不信」な彼女は「私は、下ネタでしか男性と会話できないオンナなのです。…(中略)下ネタを言っているときの、冷笑と羞恥が入り交じった自分の顔は、たぶん醜いと思います。でも、男性と下ネタ以外に何を話せばいいというのでしょうか。他に喜んでもらえそうな話題を知らないのです。」という独特な性格。そして男性向けに下ネタのウェブ日記を書き始めた彼女は男性不信でありながら、…