誰でも知っているあの童話で、ほんとうはこんな凄いことが起こっていた
昔からのおとぎ話や童話というのは、たいていの場合著作権が消滅しているものだから、本にする時にストーリーやシチュエーションをねじ曲げ放題にねじ曲げてまとめられちゃったりすることがよくあります。
「かちかち山」のおばあさんて、確か狸に殺されて鍋にされ、おじいさんに食られるのがほんとだと思うのですけど、なかなかそういうふうに書いてある児童向けの絵本はないです。食べられちゃうのは子供にとってあんまりショッキングだから、心を傷つけないように、穏やかな展開にと考えるのは分かるのですが。
「ほんとうは怖いグリム童話」って本が前にはやったのもそのせいですね。口づてに伝えられてきた童話の原型は、思っている以上に残酷だったり奇形的だったり、もっといえば変態的だったりして、大人から見れば実に原初的なエネルギーに満ちた物語であるわけです。
ただね、子供の時誰でも経験があると思うのですが、お話を読んだり映画を見たりしている時に、オブラートに包まれない過激な表現にでくわして、ドキッとして、息がつまって、切ないような痛さに胸がつまり、それからしばらく嫌な夢を見るようになったり、闇…