キャラを完全再現!? 能年玲奈主演 映画『海月姫』の魅力
『海月姫』(東村アキコ/講談社)
あの『海月姫』がついに実写映画化された。ご存じのように、作者はマンガ界を代表するヒットメーカー・東村アキコ。既刊14巻まで発売されている単行本は、累計発行部数325万部を突破。2010年に第34回講談社漫画賞少女部門を受賞し、同年放映されたTVアニメも好評だった。映画で主演を務めるのは、国民的女優・能年玲奈。さらに菅田将暉や長谷川博己をはじめ、ゴージャスな競演陣が大集結した。
原作の面白さの第一は、何といっても主人公・月海と“尼〜ず”のオタク女子全開なキャラクターだろう。マンガの映像化というと、ファンにとってはイメージが壊れるのではという懸念が付きまとうが、この『海月姫』ではまったくの杞憂でしかない。キャスト全員が、動きから言葉遣い、雰囲気までキャラクターのすべてを完全に再現している。
内気でクラゲを溺愛する月海、日常のすべてが三国志なまやや、鉄道と高級肉に目がないばんばさん、つねに中腰で優しく微笑むジジ様、和裁が神懸かり的に上手い千絵子。能年を中心に、池脇千鶴、太田莉菜、馬場園梓、篠原ともえが最強のタッグで“3…