朝井リョウらが大絶賛!リリー・フランキー主演映画『美しい星』の原作は、三島由紀夫のUFOマニアぶりが炸裂!
『美しい星』(三島由紀夫/新潮社)
邦画界のヒットメーカー・吉田大八監督の『美しい星』が5月26日(金)、全国劇場公開される。
各界の第一線で活躍するクリエーターが、「三島由紀夫の文章、その行間からしか立ち上がらないはずの高雅さが、両目いっぱいに満ちた」(朝井リョウ)、「原作と監督が惹かれあい、爆発が起き、余計なものがすべて燃え尽きたような映画」(本谷有希子)、「三島が生きていたら、きっと大絶賛してくれたはずだ」(ヤマザキマリ)と大絶賛のコメントを寄せている同作は、戦後日本を象徴する文豪・三島由紀夫が昭和37年(1962)に発表した同名小説を映画化したものだ。
主演のリリー・フランキーが演じるのは、ある日、自分が火星人であることに気づいてしまった男。共演の亀梨和也、橋本愛も同じように“自称・宇宙人”役として登場している。この設定を知って「いったいどんな映画なんだ?」と興味をそそられた方も多いだろう。そんな方々のために、三島の原作「美しい星」(新潮文庫)のストーリーをあらためて紹介しておきたい。
物語の主人公・大杉重一郎は、埼玉県飯能市に暮らす裕福…