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中野京子

職業・肩書き
タレント・その他
ふりがな
なかの・きょうこ

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

ドイツ文学者

「中野京子」のおすすめ記事・レビュー

「同性愛視点」「腐女子視点」… 固定観念をぶち破る「攻め」のヌード画集

「同性愛視点」「腐女子視点」… 固定観念をぶち破る「攻め」のヌード画集

『ART GALLERY テーマで見る世界の名画 5 ヌード かぐわしき夢』(中野京子/集英社)

 美女から男性、肥満ヌードまでを網羅した攻めのヌード画集『ART GALLERY テーマで見る世界の名画 5 ヌード かぐわしき夢』が、2018年1月15日(月)に発売された。  名画のヌードというと、「若く美しい女性の艶やかで豊満な裸体を描いたもの」というイメージがあるだろう。しかし美術史全体から見ると、それはごく最近の傾向にすぎない。古代ギリシア・ローマ彫刻の時代は、ヌードといえば若い男性が主なモチーフで、そのたくましい筋肉美を愛でるかのごとく再現している。もちろん、そこには同性愛的な視点があり、その関係性を鑑賞して喜ぶ腐女子的視点があることも否定できない。実際、美術作品におけるヌード作品のモチーフの男女比はほぼ半々になっている。

「ピュグマリオンとガラティア」ジャン=レオン・ジェローム 生身の女性が苦手で自分の作った彫像に恋をし、キスによって生命を得た彫像と結ばれるというBL的設定の神話がモチーフ

「ラオコーン」エル・グレコ 神官を務める老人の…

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怖い……でも見たい! 大好評の「怖い絵」展。 見てから読む? 読んでから見る?

怖い……でも見たい! 大好評の「怖い絵」展。 見てから読む? 読んでから見る?

 現在、上野の森美術館で12月17日まで開催中の「怖い絵」展が大きな話題を集めている。作家でドイツ文学者の中野京子氏によるベストセラー「怖い絵」シリーズの刊行10周年を記念した特別展で、東京に先んじて今年7月~9月に開催された兵庫県立美術館では、なんと入場者数27万人以上を動員。これは開館以来、歴代3位(1日平均入場者数、歴代2位)を記録だという。

特別監修を務めた中野京子氏(撮影:ホンゴユウジ)

 しかも来場者のうち「30代以下」が約6割、また「初めて来館した」という人も半数弱を占めた。その多くは「怖いけど面白い」「絵を観る楽しさがわかった」などSNSの好意的なコメントを読み、つまり口コミによって足を運んだという。

 上野の森美術館でも連日、待ち時間が発生するほどの盛況ぶり。その人気を受け、通常10時~17時の開館時間を土曜日9時~20時、日曜日9時~18時に延長することを決めたほどだ。

さまざまな種類の「恐怖」が描かれた絵画

 本展の元となった「怖い絵」シリーズは、『怖い絵』『怖い絵 泣く女篇』『怖い絵 死と乙女篇』(すべ…

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背景にある歴史の闇や人間の暗部に注目。「怖さ」から楽しむ絵画『新 怖い絵』

背景にある歴史の闇や人間の暗部に注目。「怖さ」から楽しむ絵画『新 怖い絵』

『新 怖い絵』(中野京子/KADOKAWA) 悲しいかな、私にはアートに関する才能がまるでない。それゆえに何となく芸術の世界に踏み込みきれずに知識も浅いままなのだが、なぜかこんな私の周囲には芸術に長けた人、関心の強い人が少なくない。ところが彼らに誘われて同行したり、才能とは裏腹にふと絵をたしなみたいなどと思い美術館に足を運んでみたりするものの、いまいちどのような観点で鑑賞すれば良いのかわからず楽しみ方を模索しているうちに時間が過ぎてしまったりすることがある。

そんな私のような絵の構図や色使いがわからず、作品の価値の理解に苦しむ芸術に疎い人間でも深く自然に作品を楽しむことができるよう導いてくれる本がある。『新 怖い絵』(中野京子/KADOKAWA)だ。タイトルを見てかなりの邪道な見解かユニークさを重視した内容かと思いきや、それは偏見であった。本書はオペラなどに関する名著や連載も多く持つ中野京子氏による著作らしく、楽しみながらも芸術を深く広い学問的な見解や知識でしっかりと学べるようになっている。とは言え、絵のタッチや構図などの難しい話が延々と綴られて…

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注目の新刊 『名画と読む イエス・キリストの物語』 ダ・ヴィンチ2012年11月号

注目の新刊 『名画と読む イエス・キリストの物語』 ダ・ヴィンチ2012年11月号

ドラマティックなイエス・キリストの物語は、独創的な表現に満ちた傑作・名作のオンパレード。日本人にはいささか敷居の高い「宗教画」を、キリストの生涯にスポットを当て、過去最も多く描かれてきた図像といわれるキリスト画を読み解く、西洋名画鑑賞への手引書。

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「中野京子」の本・小説

14歳からの映画ガイド: 世界の見え方が変わる100本 (14歳の世渡り術)

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作家
朝井リョウ
五十嵐太郎
犬童一心
岩井俊二
大島育宙
大森美香
小川紗良
菊地浩司
小林靖子
小山力也
済東鉄腸
桜庭一樹
鈴木敏夫
高水裕一
武田綾乃
中野京子
西川美和
ぬまがさワタリ
東佳苗
深田晃司
星野 概念
本郷和人
山中陽子
山本晃久
林士平
河出書房新社
出版社
河出書房新社
発売日
2023-09-26
ISBN
9784309617541
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新版-中野京子の西洋奇譚 (中公新書ラクレ 792)

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作家
中野京子
出版社
中央公論新社
発売日
2023-04-07
ISBN
9784121507921
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愛の絵 (PHP新書)

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作家
中野京子
出版社
PHP研究所
発売日
2023-12-16
ISBN
9784569856131
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名画と建造物

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作家
中野京子
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-10-12
ISBN
9784041114384
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情熱の女流昆虫画家: メーリアン波乱万丈の生涯

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作家
中野京子
出版社
講談社
発売日
2002-01-01
ISBN
9784062111164
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怖い絵

怖い絵

作家
中野京子
出版社
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発売日
2007-07-18
ISBN
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マリー・アントワネット 上 (角川文庫)

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作家
シュテファン・ツヴァイク
Stefan Zweig
中野京子
出版社
KADOKAWA
発売日
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ISBN
9784042082071
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残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)

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作家
中野京子
出版社
集英社
発売日
2013-10-18
ISBN
9784087451238
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