幼なじみから恋人へ…尊い恋の一歩を描く青春恋物語『マジで付き合う15分前』/マンガPOP横丁(51)
『マジで付き合う15分前』(Perico/KADOKAWA)
この作品を読む前と後で、「15分」という時間の意識が変わってくる。そんなに短くも、そしてそんなに長くもない15分間という非常に絶妙な時間。幼なじみの高校生男女が恋人同士になり、“恋の勇気の一歩”を描いた恋物語、Perico先生の『マジで付き合う15分前』(KADOKAWA)でのとても尊いエピソードを味わっていただきたいと思い、今回紹介する。
ちなみに、タイトルを見た瞬間に“MT15(エムティーフィフティーン)”と変換したくなる“ヒロスエのMK5(エムケーファイブ)世代”のはりま。21世紀生まれの人はわからないかなぁ(笑)。
高校生の祐希と夏葉は同じマンションのお隣さん同士。そして登下校でもプライベートでも基本一緒にいることが多い幼なじみだ。そのあまりの距離の近さに、クラスメイトから付き合っていると噂が絶えないが、幼なじみの関係のまま現在に至っている。卒業が間近に迫ったある日、帰り道に寄ったファミレスでの一幕。夏葉からの突然の「別れよう」発言。別れると言っても、この時点では付き合って…