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猪瀬直樹

職業・肩書き
作家
ふりがな
いのせ・なおき

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1987年
『ミカドの肖像』第18回大宅壮一ノンフィクション賞
1987年
『ミカドの肖像』第7回ジャポネズリー研究学会特別賞
1996年
『日本国の研究』第58回,平成8年度文芸春秋読者賞

「猪瀬直樹」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

「確実に負ける」データが出ていたのに、なぜ日本は無謀な戦争をしたのか。空気を読み続ける日本人への警鐘

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『昭和16年夏の敗戦(中公文庫)』(猪瀬直樹/中央公論新社)

 まもなく終戦の日がやってくる。毎年8月になると、戦争関連のテレビ番組なども増えてくるが、戦後78年となる今でも、新たに明らかになった戦争の「実態」に驚かされることがある。猪瀬直樹さんの『昭和16年夏の敗戦(中公文庫)』(中央公論新社)も、そうした一冊といえるかもしれない。もともとは1983年に刊行された本だが、2010年に中央公論新社にて文庫化。2020年に新版が発売され話題となった。

 この本が教えてくれる、知られざる戦争の実態とは何か。それは、太平洋戦争開戦の8ヶ月前となる昭和16年の4月、当時の帝国政府が各省庁や軍部のほか、朝鮮や満州など外地の政府機関、日銀やその他民間企業から30代前半のエリートたち30名余りを招集し、「総力戦研究所」という機関を立ち上げていたということ。そしてその研究所では「もし日本がアメリカと戦争することになったら、日本は負ける」と、極めて現実的なシミュレーションをしていたという事実だ。

 総力戦研究所がそのようなシミュレーション結果を出したのは、「模擬内閣」で…

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東京を誰よりも知り尽す男! 猪瀬直樹が描き出す東京の成り立ち!

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2020年、東京オリンピック開催。招致に際しては滝川クリステルの「オ・モ・テ・ナ・シ」という演説ばかりもてはやされたが、猪瀬直樹の功績も忘れてはならない。「日本人があんなにもパッション溢れる演説をするとは思わなかった」と海外メディアが騒ぎ立てたように、猪瀬都知事の熱い演説は世界中を魅了した。あれ程の演説は相当な準備をせねばできるものではない。五輪招致は彼の努力の賜物といっても過言ではないだろう。そもそも彼は何者なのか。どれほど勉強してここまでこぎつけたのだろうか。

猪瀬直樹は都知事になる前は作家として活動していたのをアナタはご存知だろうか。当日の演説からも感じられる、彼の”勉強家”ぶりを伺えるのが彼の著書『土地の神話』だ。これは猪瀬直樹が20年以上前に書いたノンフィクション。『ミカドの肖像』『欲望のメディア』と並んで「ミカド三部作」といわれる書籍2冊目に当たるもので、本書ではどのようにして東京が今日の東京へと生まれ変わっていったのか、その変化が描かれている。本を開いてまず驚かされるのが、内容の緻密さ。この1冊の本を書くに当たって彼はどれほど調査をし…

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選挙前こそ読んで考えよう。都知事選候補自身が「いま」を語る1冊

選挙前こそ読んで考えよう。都知事選候補自身が「いま」を語る1冊

数年前、NHKの大河ドラマでやっていた『篤姫』の中のセリフ、「一方聞いて沙汰するな」というのが、なんだかずっと記憶に残っている。読んで字の如く「片方の意見だけ聞いて判断するな」という意味だが、これってほんとにいろんな面での基本姿勢で、時折なんかの拍子に脳内再生されるのだ。たとえば3.11以降、新聞やテレビに「だまされないぞ!」とばかり、ネット情報も探って事実に迫ろうとする人が増えてきたが、その姿勢もこのセリフ的っちゃあセリフ的。今の時代、どんな「落とし穴」があるかわからないから、いろいろな面から総合的に判断するのが身を守る術にもなる。

と、前フリが長くなったが、私が猪瀬直樹氏の新刊を手にとったのも、上のような気持ちから。前知事・石原慎太郎氏の片腕として活躍してきた猪瀬氏だが、石原氏の押し出しが強烈すぎて、正直、氏がどんなことをやってきたのか、あんまり知らなかった…(すみません)。とはいえ、いよいよ都知事選が公示され、いまや猪瀬氏は最有力候補。この際、石原都政の是非はおいといて、というか相変わらず石原パワーの影響が強いからこそ、都民としては氏自身をフ…

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