映画公開間近! 期待・不安・後悔・羨望……少女たちの気持ちを鮮明に切り取る朝井リョウの小説『少女は卒業しない』
2023年2月に公開される映画『少女は卒業しない』。2022年に8本もの映画に出演した若手注目女優・河合優実さんが主演、相手役を俳優・窪塚洋介さんの息子・窪塚愛流さんが務めるなど、注目の若手俳優が多く出演することでも話題の一本です。そしてこの映画の…
2023年2月に公開される映画『少女は卒業しない』。2022年に8本もの映画に出演した若手注目女優・河合優実さんが主演、相手役を俳優・窪塚洋介さんの息子・窪塚愛流さんが務めるなど、注目の若手俳優が多く出演することでも話題の一本です。そしてこの映画の…
難しいことは何も考えずにくだらないことでただひたすら笑っていたい。そんな気分の時に読んでほしいのが、直木賞作家・朝井リョウさんのエッセイ『そして誰もゆとらなくなった』(文藝春秋)だ。シリーズ累計20万部目前の『時をかけるゆとり』『風と共にゆ…
本屋大賞2022ノミネート! 朝井リョウ氏の作家10周年記念作品は、“多様性を尊重する時代”に突き付けられる衝撃作。 《以下の記事は(2021年5月3日)の再配信記事です。掲載している情報は2021年5月時点のものとなります》 「多様性」を認めようとする今の世…
『正欲』 ●あらすじ● 生き延びるために、手を組みませんか──息子が不登校になった検事の啓喜、秘密を抱えながらショッピングモールで働く夏月、夏月の中学校の同級生だった佳道、大学でミスコンを運営する八重子、ダンスサークルに所属し、八重子に思いを寄…
「多様性」を認めようとする今の世の中を「いい時代になった」と礼賛する人も多い。たしかに一部の人たちにとっては望ましい潮流だ。だが、救われたのはマイノリティの中のマジョリティだけなのではないか。「多様性」という言葉は、マイノリティの中のマイ…
誰もが発信者になれる今の時代、プロとアマチュアの境界線は消えてしまった。では、私たちはどういうコンテンツを良いものだと判断し、どういうものを良くないものだと判断すればいいのだろうか。たとえば、映像作品。世の中には、高い技術をもちながらも世…
『発注いただきました!』(朝井リョウ/集英社)の告知をSNSで見かけたとき、なんて粋な企画だろうと思った。本書は、著者が過去にキャンペーンなどで依頼を受けて書いた小説をまとめた短編集。だが、単なる「寄せ集め本」ではない。 本書は、(1)有名企業…
「仕事に生きがいを感じる」という人は多いだろう。誰かの役に立っていると実感し、自分の価値を見出していく姿は傍から見てもとても眩しいものだ。しかし、光があるところには、その影である闇がある。生きがいを見つけられず、暗い気持ちを引きずる人々も…