『あの花』が支持されたのは“地に足がついた話”だったから
深夜放送ながらも、放送直後から「今期アニメナンバー1作品」と評され、大反響を読んだ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』。 その大きさは、社会現象を巻き起こすほどだ。なぜこれほどまでに支持され、視聴者の心を掴んだのか? その理由を、『あの花』の長井龍雪監督に聞いた。 「第1話のオンエアの後、プロデューサーから「大反響です!」と聞いた時は、ドキドキでしたね。期待が非常に高まったというような感想をいっぱい伺って、2話以降は、意外と「ネタ話」なのにどうしよう、と思っていました(笑)。 その後も、回を重ねるごとにドキドキが増していく状態で、やっぱり最終回はプレッシャーになりましたね。“本当にこれでいいのか?”と。 結局のところ、良くも悪くも“普通の話”だった、というのが大きいのかなと思っています。幽霊というファンタジックな要素は入っているんですけど、それ以外は至極まとも。多少エキセントリックな行動をするキャラクターはいるにしても、いちおうは想像の範囲内に収まるような人たちばっかりが、ただた…