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長嶋有

長嶋有 写真:鈴木慶子
職業・肩書き
作家
ふりがな
ながしま・ゆう

プロフィール

最終更新 : 2019-11-20

1972年、埼玉県生まれ。2001年「サイドカーに犬」で文學界新人賞を受賞、デビュー。02年『猛スピードで母は』で芥川賞、07年『夕子ちゃんの近道』で大江健三郎賞、16年『三の隣は五号室』で谷崎潤一郎賞を受賞。著作に『フキンシンちゃん』など多数。

受賞歴

最終更新 : 2019-11-20

2001年
「サイドカーに犬」文學界新人賞
2002年
『猛スピードで母は』芥川賞
2007年
『夕子ちゃんの近道』大江健三郎賞
2016年
『三の隣は五号室』谷崎潤一郎賞

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撮影=鈴木慶子

 汲めども尽きぬ創作意欲の持ち主。2021年にデビュー20周年を迎えた小説家・長嶋有氏について形容するなら、そんな風に言えるだろう。1972年生まれ。小説家としては、02年に『猛スピードで母は』(文藝春秋)で芥川賞、07年『夕子ちゃんの近道』(単行本は新潮社/文庫は講談社)で第1回大江健三郎賞、16年『三の隣は五号室』(中央公論新社)で第52回谷崎潤一郎賞を受賞。一方で、漫画やゲームにも詳しく、「ブルボン小林」名義で『マンガホニャララ』(文藝春秋)『ゲームホニャララ』(エンターブレイン)などのコラム集を上梓。また、アイロンやマグライトなど、家電の出てくる文学作品について論じた『電化文学列伝』(講談社文庫)という類稀なる本も刊行している。 『ルーティーンズ』(長嶋有/講談社)

 さらには、俳句を作ったり、互いの作品を論じたりする句会にも参加。米光一成氏、千野帽子氏、堀本裕樹氏との共著『東京マッハ』(晶文社)では句会の模様を収録し、俳句の面白さと奥深さを提示してみせている。

 そんな長嶋氏の最新作は初の家族小説『ルーティーンズ』(講談…

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「思うこと、思い出すことって意外とアグレッシブな行動」『私に付け足されるもの』長嶋有インタビュー

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「中身は全部小麦粉です、みたいなね。それをパンにしたり、パスタにしてみたり、という感じで。個性豊かな人をいろいろ書き分けたいというのが、僕にはあまりないんです」  12人の女性主人公が描かれた、16番目の作品集を前に、作家はこう続ける。 「ちょっと乱暴な言い方かもしれないけど、僕は『個性』というものをあまり信じていないんですよ」

長嶋 有 ながしま・ゆう●1972年、埼玉県生まれ。2001年「サイドカーに犬」で文學界新人賞を受賞、デビュー。02年『猛スピードで母は』で芥川賞、07年『夕子ちゃんの近道』で大江健三郎賞、16年『三の隣は五号室』で谷崎潤一郎賞を受賞。著作に『フキンシンちゃん』など多数。    “個性を発揮しろ!”“あなたの唯一無二のものは?”。人生のあらゆるシーンで投げられてきた、そうした言葉に、本当のところ返したかったのは、“そんなもん、本当にある?わかんないよ!”。「主人公は取り換え可能」と言い切るほど、個性という言葉とは無縁の人々が登場する長嶋有の小説は、そんな気持ちをひそかに抱える人々の正義の味方だ。

「この短編集に収…

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「現代は、かつてなく 訃報に触れる 時代だと思うんです」『もう生まれたくない』長嶋有インタビュー

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『もう生まれたくない』 長嶋 有 装丁:名久井直子 装画:東海林巨樹 編集:見田葉子 講談社 1500円(税別)

 この小説を着想したきっかけは、「最近、妙に訃報が目に入るなあ」という実感からでした。ネットニュースやSNSから「誰々が死んだ」という情報が毎日飛び込んでくるじゃないですか。ジョン・レノンやダイアナ妃レベルの有名人ならこれまでもニュースになっていたけど、初めて名前を聞くような人の訃報にも触れるようになっている。死の総量は変わっていないはずなのに、現代は「人が死んだ」という情報だけがずいぶん増えている時代なんだなぁ、と思えてきて。

 訃報に触れても、正直すぐ悲しみが生じるわけではないんですよね。最初に出てくる言葉って、実際は「あっ」という驚きじゃないでしょうか。でも最近は一斉に追悼ツイートなどが流れたりして「みんなよく悼むなぁ」とか思ってしまったり。とにかく、誰かの訃報に反応する人々のさまざまなありようを描いてみようと思ったんです。

 著名人の訃報って、いってしまえば「ゴシップ」でもあります。そこに向けられるのは、確かに下世話な興味かもしれま…

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デーモン閣下、5年ぶりのソロアルバムに芥川賞作家・羽田圭介が歌詞提供で話題に!「一体どんな曲になってるんだ…」

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『スクラップ・アンド・ビルド』 (羽田圭介/文藝春秋)

 デーモン閣下が、5年ぶりとなるソロアルバム「EXISTENCE」を2017年3月15日(水)にリリースする。同アルバムには閣下の書き下ろし楽曲のほか、芥川賞作家・羽田圭介が歌詞を提供した楽曲が収録されるとあり「芥川賞作家のヘヴィメタルってめちゃくちゃ気になるwww」「一体どんな曲になってるんだ…」「信者としてこのコラボはなかなか胸アツ!! 早く聴きたい!!」とかなりの注目を集めている。

 羽田圭介は2015年に『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を受賞。デーモン閣下率いる「聖飢魔II」のファンであることは以前から公言しており、芥川賞発表の連絡を待つ間は、なんと閣下の真似をした“悪魔メイク”で待機していたという。これをきっかけに交流が始まり、今回のコラボに至った。

 アルバムには他にも、同じく芥川賞作家である長嶋有、『テラフォーマーズ』の原作者・貴家悠が作詞を手掛けた楽曲も収録される。この2人も同じく聖飢魔IIの大ファンであることで有名なため、「信者が閣下のために書いた歌詞ってかなり期待でき…

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三島由紀夫賞候補・又吉直樹×芥川賞作家・長嶋有 俳句対談実現

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「笑いとは何か、人間とは何かを」を書いた『火花』(文藝春秋)で、新鋭作家の純文学作品に与えられる三島由紀夫賞の候補に選ばれた、お笑い芸人・又吉直樹。彼は学生時代から句集や歌集に親しみ、後に自らも自由律俳句を作るようになったというほどの俳句好きである。そんな又吉と、「小説よりも先に俳句を始めた」と述べる芥川賞作家・長嶋有という、俳句に魅了された2人の対談が実現した。

2015年4月25日(土)発売、『俳句』(KADOKAWA)5月号に掲載される2人の対談では、「俳句の季語は、大喜利のお題に似ている」(又吉)、「俳句と小説の違いはハサミとカッターの違い」(長嶋)など、それぞれの視点で俳句の魅力や本質に迫っている。また、又吉が書き上げた『火花』についても率直な意見を交わし合っており、小説好き・俳句好き・お笑い好きにとっては、非常に注目度の高い読み応えのある内容だ。

相方と共に、芸人史上初となる『anan』(マガジンハウス)の表紙を飾った又吉直樹。確実に、今最も波に乗っているお笑い芸人である。三島由紀夫賞は2015年5月14日(木)に発表となる。 関連記事 …

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注目の新刊 『問いのない答え』 ダ・ヴィンチ2014年2月号

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震災発生の3日後、小説家のネムオはツイッター上で、「それはなんでしょう」という言葉遊びを始めた。一部だけ明らかにされた質問文に、出題の全容がわからぬまま無理やり回答する遊びだ。それはさまざまな立場の人たちを結びつけてゆく。著者4年ぶりの長編。

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注目の新刊 『本当のことしかいってない』 ダ・ヴィンチ2013年3月号

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小説、エッセイ、コミック評と幅広く活躍している芥川賞作家の、意外にもこれが初の書評集。「自分でいうのもなんだが、これはどこか小説のようだ」と著者自身が述べているように、長嶋小説のファンも楽しめる。むろん書評、ブックガイドとしても一級品である。

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芥川賞作家・長嶋有 新作で漫画に挑戦

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 別名義・ブルボン小林で漫画評を連載したり、漫画賞の審査員を務めたりと漫画への造詣が深い芥川賞作家・長嶋有。漫画愛溢れる彼が挑んだのは「漫画編集者」として、さらには「漫画家」として、自分で漫画を作ること。2年以上かけて取り組んだ2作品が、ついに完成した。    「2冊完成して、夏休みが終わったような虚脱感がある。ずっと楽しかったから」。長嶋有の新作『長嶋有漫画化計画』と『フキンシンちゃん』は小説ではない。漫画だ。『長嶋有漫画化計画』では、長嶋有の小説を漫画家15人がコミカライズ(10作は『小説宝石』で連載、描き下ろし5作)。長嶋さんはこの企画の単なる「原作者」ではない。

 出版社に企画を売り込むところから始め、萩尾望都ら漫画家を口説き、打ち合わせもネームのチェックも、時には原稿を受け取りにも行った。つまり連載開始から本ができあがるまでの2年半、長嶋さんは「編集者」として、漫画化に関わり続けたのだ。  「先は見えないながらもうまくいくっていう楽観性だけはなぜかあって。参加してくれた漫画家さん側にもそれがあった気がするなあ。『長嶋があんなにやる気なん…

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