泣かせます、笑わせます、感動させます。人間ドラマを感じる裁判官の「お言葉」
裁判官って大変なお仕事だと思います。裁判員制度が導入されたとはいえ、一般市民が参加するのは地方裁判所で行われる一定の刑事事件だけです。日本で行われる裁判のほとんどは裁判官が証拠などを元に判決を言い渡すわけですから。 (弁護団に向けて)「事件に関連する範囲で尋問してほしいと思うが。皆さんベテランだからわかると思いますが(イラついた口調で)」、(死刑判決を言い渡した後で)「なるべく長生きしてほしい」。裁判官も人の子ですね、ちょっと親近感がわきます。 しかし、単に笑えるだけじゃなかった・・・。 裁判官の「お言葉」の後には、事件の背景や判決に至る経緯などが書かれています。裁判官たちは有罪か無罪かを決めるだけでなく、有罪の場合、刑罰(刑期など)も決定しますが、それが、検察側の求刑に対して8割というのが刑量相場なんだそうです。だから裁判官の発言には、事件の悲惨さと刑量相場の板ばさみという事情があってのことなのだと、驚きました。もちろん、自分の感情や、世論などに影響されてはいけないお仕事なのですが、人間ですからね、感情が少しは出ますよね…