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鶴田謙二

職業・肩書き
マンガ家
ふりがな
つるた・けんじ

「鶴田謙二」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

たとえば猫のように気ままに暮らす女探偵がいたとして

たとえば猫のように気ままに暮らす女探偵がいたとして

はたから見れば「何をやってんだか」と思われることでも、当人にしてみれば真剣に取り組んでいることが多々あります。事件の大きさや影響は個人の価値観の委ねられ、その事の大きさの大小を決めているのです。作者である鶴田謙二という人物はその尺度をぼかすのがとても上手な方です。キャラクターが大事件に直面しているようで、それをごくごく個人的な事情に見せたり。実は大事件のはずなのに、当の本人は意外とのほほんと過ごしていたり。

日常の切り取り方がとても自然体なので、読者自身が「一体これは何と直面しているんだろう?」と不思議な感覚に陥ってしまいそうになります。今回もそんな鶴田マジックが遺憾なく発揮されている『Forgot me not』。何ゆえに「忘れないで」と問うのかは読んでからのお楽しみです。

主人公である伊万里マリエルは鶴田謙二お得意の「好奇心旺盛でちょっとずぼらな女の子」です。イタリアでワケありの探偵業を営む異邦人。そんな彼女がすんなりとイタリアの景色に溶け込んでいるのが何だか面白かったりします。変装上手で、神出鬼没、それでいて地元の警察のおじさんたちを抱きこむよ…

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ロマンというスパイスがかかったSF短編集

ロマンというスパイスがかかったSF短編集

SFアクションばかり見ていた僕に「SFはロマンにもなりえるんだよ」と再認識させてくれたのが作者である鶴田謙二さんです。

世の中は「iPS細胞」や「IT技術の進化」など、おそらくはロマンと思われていた技術が次々と目に見える形で登場しており、これによって恩恵を受けている側面もあります。しかしその反面、人々が思いを馳せた夢ともつかない願いが成就されてしまうと途端にその願いは色あせてしまい、ただの道具と成り下がってしまうのもまた事実です。僕がSFというジャンルが少しずつ輝きを失っているように感じるのは、そうした現実がSFに追いつき始めているからかもしれませんね。

『Spirit of Wonder』はそんな失われかけていたSF心を呼び覚まし、ロマンというスパイスで大人の味へと昇華してくれるまさに「魂の不思議」といった作品です。

いくつもの短編に連なり構成されている本作ですが、実はお恥ずかしながらに所々と理解できない理論が飛び交うこともしばしばで「自分は学がないなあ」なんて思ったりもしたのですが、それでも良いんです(笑)。空想に思いを馳せる雰囲気さえ満喫できれば…

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「鶴田謙二」の本・マンガ

帰天城の謎 ~TRICK 青春版~

帰天城の謎 ~TRICK 青春版~

作家
はやみねかおる
鶴田謙二
出版社
講談社
発売日
2010-05-15
ISBN
9784062162319
作品情報を見る

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