コレだけは押さえておきたい、海外ミステリー文庫
『推定無罪(上)』(スコット・トゥロー:著、上田公子:訳/文藝春秋)
佐藤健×渡部篤郎のW主演でドラマ化された『ビター・ブラッド』(雫井脩介)。香取慎吾主演で放送中のドラマ『SMOKING GUN』も原作は民間科捜研を舞台にしたミステリーマンガだ。4月期ドラマは“原作モノ”でなくとも刑事&ミステリードラマが豊富。映画では、松岡圭祐の「万能鑑定士Qの事件簿」シリーズが綾瀬はるか&松坂桃李主演での実写公開をひかえており、ミステリー人気はとどまることを知らない。ドラマをきっかけに原作に手をだしハマった人も多いだろう。
しかし、魅力的なミステリー作品は国内にとどまらない。さらに多くの傑作・名作が揃っているのが海外ミステリーだ。群像劇、法廷もの、サイコサスペンス、冒険ミステリー、警察小説、謎解きミステリー。多岐にわたるジャンルのなかから、『ダ・ヴィンチ』5月号ではコレだけは押さえておきたいミステリー文庫をミステリーの達人、書評家の杉江松恋氏にチョイスしてもらっている。ここではそのうち、5冊を紹介する。
■『推定無罪』 (上・下) スコット・トゥロー/著 上田公子…