カズオ・イシグロの出世作『浮世の画家』を渡辺謙主演でドラマ化!
『浮世の画家』(著:カズオ・イシグロ、訳:飛田茂雄/早川書房)
2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの『浮世の画家』が、渡辺謙主演でドラマ化される。さらに撮影は8K画質で行われることも発表され、ネット上では期待の声が続出している。
同作は1986年に発表された小説で、終戦から数年経過した日本が舞台。イシグロは「20世紀前半の目まぐるしく変化する激動の日本で、戦争のトラウマに耐えながら生きたなら、私はどのように感じ、どのような選択をしただろう」と自問自答しながら、“自分が生まれる直前の日本”を想像して執筆したという。渡辺が演じる主人公は、高名な初老の画家・小野。焼け跡から徐々に復興していく街で、隠居老人の一見平和な日常生活が描かれていく―。
イシグロは渡辺の起用を絶賛しており、ドラマ制作にあたって「渡辺謙さんほど主役にふさわしい役者はいないでしょう」とコメント。また8Kでの放送にも大きな興味を示しており、「先駆的な8Kフォーマットによる撮影、そして世界的な名優が主演する本作が、今日ではすっかり変わった日本の視聴者を魅了することに…