親友に妻を”寝取らせた”谷崎潤一郎、“女遊び”に狂った石川啄木…『文豪ストレイドッグス』もビックリな文豪の“ゲス”エピソード
『「文豪」がよくわかる本』(福田和也:監修/宝島社)
今年4月からアニメ化された人気漫画『文豪ストレイドッグス』(春河35:画、朝霧カフカ:原作/KADOKAWA)。太宰治が探偵だったり、芥川龍之介がマフィアだったり、そのぶっ飛んだ設定が大ウケしているが、あくまでフィクション(当たり前か…)。それでは実際の文豪たちの素顔とはどのようなものか。『「文豪」がよくわかる本』(福田和也:監修/宝島社)を読むと、「おっと…さらにぶっ飛んでいるではないか…」と唖然とする。 石川啄木 「はたらけど はたらけど 猶わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」
清貧なイメージの啄木だが、その実、金銭トラブルの多い曲者であったという。金欠に悩むと、終生の友人・金田一京助は自らの家財を質に入れてまで啄木を援助したが、その借金の主な原因が“女遊び”。芸者に現を抜かすも、その芸者を他の男にお金で売ったとか…。
「たはむれに 母を背負ひて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず」
涙なしには読めない名歌であるが、啄木の妹の回想によると、「夜中に寝ている母を起こして、饅頭を作…