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「島本理生」のレビュー・書評

この欲望に抗えない! 平凡な主婦が堕ちた甘くて背徳的な“快楽の世界”――男女ともに圧倒的な支持を得て、2020年に実写映画化!『Red』

この欲望に抗えない! 平凡な主婦が堕ちた甘くて背徳的な“快楽の世界”――男女ともに圧倒的な支持を得て、2020年に実写映画化!『Red』

『Red』(島本理生/中央公論新社)  メディアで有名人の不倫報道が流れるたび、世の中にはバッシングが飛び交う。不倫はパートナーを裏切る、最低の行為。そう誰しも知っているのに人はなぜ不倫に溺れるのか。…それはもしかしたら、人生の意味を見つけたいからなのかもしれない。島本理生が手掛けた『Red』(中央公論新社)はそんな思いを抱かせてくれる作品だ。  本作は2014年に単行本が刊行、2017年の文庫本発売以降、重版を繰り返し、いまだに熱い注目を受け…

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「もう二度と恋愛小説は書かない」と西加奈子を打ちのめした、究極のラブストーリーとは?

「もう二度と恋愛小説は書かない」と西加奈子を打ちのめした、究極のラブストーリーとは?

『あられもない祈り』(島本理生/河出書房新社) 『サラバ!』などの著作で知られるあの大人気作家・西加奈子氏を打ちのめし、「もう二度と、恋愛小説は書かない」「この世界にこんな凄まじい恋愛小説があるのなら、私は書けない。書く必要はない」とまで思わせた本がある。それは島本理生氏の『あられもない祈り』(河出書房新社)。 「恋愛小説」特集が組まれた「王様のブランチ」でそんな西氏の発言が紹介されるや否や、発売から年数が経っているというのに、書籍が品薄になる事態に陥…

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「旦那以外の人に抱かれたい」愛でも恋でもない6つの大人の恋

「旦那以外の人に抱かれたい」愛でも恋でもない6つの大人の恋

『あなたの愛人の名前は』(島本理生/集英社)  私たちは同じ部屋で同じ時を刻んでいる相手の“絶望”を、どれだけ知っているのだろう。2018年に直木賞を受賞した島本理生氏の『あなたの愛人の名前は』(集英社)は、そんな疑問を抱かせてくれる、大人の恋愛小説だ。 旦那さん以外に抱かれたいと思ったことはないの?と訊かれた。  こんな衝撃的な言葉で幕を開ける全6編の作品は官能的かと思いきや、切なさが突き刺さる仕上がりだ。  本作には、婚約者…

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悲しすぎる自傷行為の理由に涙…娘が父親を刺殺しなければならなかった動機とは?

悲しすぎる自傷行為の理由に涙…娘が父親を刺殺しなければならなかった動機とは?

『ファーストラヴ』(島本理生/文藝春秋) 「なぜ、娘は父親を殺さなければならなかったのか」という強烈なインパクトの帯の『ファーストラヴ』(島本理生/文藝春秋)は、心の再生をテーマにしたミステリー小説である。  物語はアナウンサー志望の女子大生・聖山環菜が実の父親を刺殺したことで、幕を開ける。環菜はキー局の2次面接を途中で辞退し、画家の父親・聖山那雄人が講師を務める美術学校を訪ねた。その後、女子トイレで犯行に及び、血まみれの姿で夕方の多摩川沿いを歩いてい…

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終わりたくないから始めたくなかった、けれど気づけば止められなくなっていた、恋

終わりたくないから始めたくなかった、けれど気づけば止められなくなっていた、恋

恋をしているときなんて、大体みんな、馬鹿になっている。と、思う。 冷静なつもりで、踏みとどまっているつもりで、だけど我を忘れて、想いにぐるぐるまきになった〈私〉の狂おしさが、行間の隙間からこぼれるように伝わってくる。 読み進めるにつれて、その感情の蓄積にこちらも支配されてしまう、これはそんな小説でした。 金を無心してくる母、支配的な恋人、そして自らを傷つける衝動……どこにも行き場のない〈私〉に手を差し伸べてくれた男性、かつて想いを寄せてくれていた彼に…

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