音声×小説!“どんでん返し”の天才・道尾秀介が生み出す「読んで聞いて謎を解く」全く新しい能動的ミステリー
衝撃が直接耳に届いた時、どうにか絶叫を堪えた。未だかつてないほどの悪寒。戦慄。指先の文字から広がる物語と耳元から聞こえてきた音声は、私たちに今までにない読書体験を味わわせてくれる。——そんな作品が『きこえる』(道尾秀介/講談社)。直木賞作家・…
衝撃が直接耳に届いた時、どうにか絶叫を堪えた。未だかつてないほどの悪寒。戦慄。指先の文字から広がる物語と耳元から聞こえてきた音声は、私たちに今までにない読書体験を味わわせてくれる。——そんな作品が『きこえる』(道尾秀介/講談社)。直木賞作家・…
道尾秀介氏の『いけない』(文藝春秋)は、ミステリとしても、エンタメとしても、サスペンスとしても、まったく非の打ちどころのない稀有な小説だった。特に斬新だったのが、各章の最後に地図やイラストや絵が置かれており、それが謎解きのヒントになるとい…
『N』(道尾秀介/集英社) ミステリー作家の道尾秀介さんが、最新作で驚くべき挑戦をしている。なんと、「読む順番で世界が変わる」という異色の作品だ。タイトルは『N』(集英社)。表紙には不穏なNの字が配置され、反転しても成立する不思議なデザインにな…
ミステリーを読んでいていちばん怖いのは、殺人者に肩入れしてしまうことだ。どんな理由があっても人を殺していいわけがない。情状酌量の余地があったとしても、罪は罪。踏み越えてはいけない一線というものがこの世には存在する。そう信じているはずなのに…
サイコパス――。それは、生まれつき他人への共感能力や、恐怖を感じる度合いが低い人たちのことだ。メディアで取り上げられたり、ミステリ小説で殺人犯として登場することも少なくないから、“常人には理解できない存在”としてサイコパスを知っている人は多い…
作家になるには努力が必要。作家志望者は新人賞に応募したり、WEBで発表したり、出版社に持ち込んだりとさまざまなことを行う。作家になる道はいくつもあり、努力をすれば本を1冊出すのも難しくないのかもしれない。 しかし、本当に大変なのはそこから先。努…
現在、就活中の私。「人を感動させるにはどうしたら良いと思う?」とOB訪問先の社員が先輩然として、大風呂敷を広げる。「俺はね、感動させるには『相手の想像を超える』ことが不可欠だと思ってる。だから、いつもお客様の予想以上のものを提案しようと仕事…
どこにでもいる中年男性、武沢と入川。職業・詐欺師。今日も2人でせっせと詐欺をはたらいていたのだが、ひょんなことから、ある少女との共同生活が始まってしまう。戸惑う2人に追い打ちをかけるように、少女の姉とその彼氏までもが転がり込んでくる。 奇妙な…