古事記1300年、読むなら今! 神様の世界ってかなりおもしろい!!
『古事記』は何度読んでも、本当にワクワクする。耳慣れない神様の名前はちっとも覚えられないけれど、特に創造神話の世界が放つ、独得のダイナミズムがとにかくグッとくるのだ。なかなか教科書に出てきたような歴史的書物には手がのびないという方もいるだろうが、それってお勉強モードで生真面目に取り組みすぎるからでは? うーん、もったいない! まずはこの本のようなわかりやすい口語訳にトライするのをオススメしたい(ちなみに個人的な感覚ではあるが、電子書籍版は通常の書籍版よりサクサク読める感じで驚いた。初心者には読みやすいかと思います)。
たくさんの神様が登場するので、いちいち名前を覚えようなんてしなくてもOK。かえってそういうあらゆる神様を見つけてしまう「日本人の感性」の源を実感するほうがおもしろい。神様たちはかなり極端だし(案外ユーモラス)、理屈では理解不能な出来事もたくさんおこるし、だけど「神話ってそういうもの」なのだ。読むうちに身体が慣れて、なんというか「神話的世界」の肌感覚がざっくりとわかってきたら、ちゃんと「血の通った物語」として楽しめるようになるだろう。
と…