KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

白石一文

職業・肩書き
作家
ふりがな
しらいし・かずふみ

「白石一文」のおすすめ記事・レビュー

「ギリギリなシーンばかりでますます観たくなってきた」 柄本佑&瀧内公美による映画「火口のふたり」本予告解禁!

「ギリギリなシーンばかりでますます観たくなってきた」 柄本佑&瀧内公美による映画「火口のふたり」本予告解禁!

 柄本佑と瀧内公美が出演する映画「火口のふたり」の本予告が解禁。2人が裸で抱き合う刺激的な映像が、「予告だけでめっちゃドキドキする」「エロさよりもの悲しい雰囲気に見入ってしまう」と話題になっている。

 同作は、白石一文の小説を原作としたもの。柄本演じる永原賢治が、かつて恋人だった女性・佐藤直子と再会する物語だ。予告映像は、「永原賢治様、結婚式で待っています。必ず来てね。直子」という手紙のようなナレーションからスタート。直子は自分の結婚式を5日後に控えたタイミングで、「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」と賢治に迫る。

 映画はR18+指定で製作されており、予告編には一糸まとわぬ姿でベッドに横たわる2人や過激な写真ばかりを収めたアルバムの映像が。直子は賢治の体に惚れ込んでおり、賢治もまた「駆け落ちしようか」と直子を誘う。ベッドシーンばかりではなく、賢治が直子に料理を振る舞う場面や風車の並ぶ海辺に並んで座る場面も。予告を見た人からは、「近すぎず遠すぎない2人の距離感がリアル」「ギリギリなシーンばかりでますます観たくなってきた」「ここまで本気で演じられる2…

全文を読む

一度だけと誓ったのに……セックスの深みにはまっていく男女のいきつく先は――『火口のふたり』映画化決定

一度だけと誓ったのに……セックスの深みにはまっていく男女のいきつく先は――『火口のふたり』映画化決定

『火口のふたり』(白石一文/河出書房新社)

 直木賞作家・白石一文による『火口のふたり』が、柄本佑と瀧内公美の出演で映画化されることが決定。「あの小説が映像化されるなんて」「刺激的な作品になりそう」と注目を集めている。

 白石は、2009年発表の『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、2010年発表の『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞した小説家。『火口のふたり』は2011年の東日本大震災を受けて書き上げられた小説で、禁断の愛に溺れながらも激しく互いを求めあう男女の姿が描かれた。

 主人公の永原賢治は、離婚や退職、再就職先の倒産などを立て続けに経験してすべてを失った男。震災から7年目の夏に、かつて思いを寄せていた女性・佐藤直子の結婚式に招待され故郷の秋田へと舞い戻ることに。久々に再会した直子は、今夜だけあの頃に戻らないかと賢治を誘惑。1度きりと誓ったはずの恋は、次第に出口の見えない関係へと進展していく――。

 原作は2012年に発表されたもので、読者からは「危なっかしい2人の人生にハラハラしながら読んだ」「官能小説のようだけどそこに留まらない深…

全文を読む

子供たちを救う“現代のヒーロー”を描き、人生の生き方を問う『彼が通る不思議なコースを私も』

子供たちを救う“現代のヒーロー”を描き、人生の生き方を問う『彼が通る不思議なコースを私も』

『彼が通る不思議なコースを私も』(白石一文/集英社) どんな子供にも未来に向かって開かれていく“可能性”がある。それがうまく花を開かせることもあれば、道半ばで潰えてしまうこともあるだろう。子供にとって何より不幸なことは、歪んだ家庭環境や学校の教育システムによって、未知の可能性が奪われてしまうことだ。

本作『彼が通る不思議なコースを私も』(白石一文/集英社)の主人公・椿林太郎はそんな子供たちの可能性を守り、伸ばしていくことを何より優先して行動を起こしていく人物だ。

そんな林太郎の妻となる霧子という女性の目を通して、彼のつかみどころのない不思議な魅力が語られていく。霧子が林太郎と出会ったのは、友人に復縁を迫る知人の男がビルの屋上から飛び降りたときだった。落下の軌道が変わって男は植え込みに落下し、奇跡的に命が助かるが、霧子はその現場を冷静に見ていた“死神”のような存在に気がつく。その“死神”が林太郎だった。後日、人数合わせに参加した合コンで霧子は林太郎に再会。ふたりだけの三次会で中野の居酒屋に案内された霧子は、店主の「二人はいつ一緒になるんだい」という唐…

全文を読む

世界観の変更を迫りたい、もっと強く 小説で、“すごい経験”をしてほしい

世界観の変更を迫りたい、もっと強く 小説で、“すごい経験”をしてほしい

“物事はこういうふうにも考えられるんだ”──最後のページを閉じた瞬間、自らの内に起こるそんな覚醒。登場人物に寄り添い、あるいは俯瞰し、ストーリーを夢中で巡ってきたはずなのに、意識は自分に向かっている。それが白石作品の摩訶不思議さである。

白石一文 しらいし・かずふみ●1958年、福岡県生まれ。2000年『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で第142回直木賞受賞。著作に『私という運命について』『不自由な心』『ここは私たちのいない場所』『神秘』『光のない海』など多数。  

「小説を読むことですごい経験をしてほしい。そのために書いているんです。面白いとか、感動的とか、泣けるとか、そういうものではなくて、我々がいま現在いる、この世界をどう見たらいいのかという、ある種の問いかけをしたいんですね。本作では自分が今までずっと練り上げて来た新しい世界観をできるだけ分かりやすく物語に染み込ませておきました。読んだ人たちは新鮮な驚きを感じるでしょう。自分も今年で58歳です。そろそろ作家としての…

全文を読む

極限状態で正気を保つには「セックス」が効く!? 

極限状態で正気を保つには「セックス」が効く!? 

『火口のふたり』(白石一文/河出書房新社)

 昨年の御岳山の噴火以来、火山活動の活発化に注目が集まっている。先日の口永良部島に続き浅間山も噴火。東日本大震災との関連も指摘されているが、1000年に一度の火山活動期に入ったとの分析もあり、いよいよ富士山の噴火も現実味をおびてくる。3.11でもまざまざと感じたことだが、いわゆる天変地異を前にしては、人間というものは無力でしかない。恐ろしい未来にフォーカスしすぎれば、途方もない終末感で身動きが出来なくなるのがオチだ。では、どうしたらいい?

 恋愛小説の名手、白石一文氏の『火口のふたり』(河出書房新社)は、こうした極限状態におかれた人間が精神の均衡を保つための営みに、「セックス」を取り出してみせた衝撃の物語だ。

 物語は倒産寸前の会社の整理に踏ん切りが着かないまま、3.11以後の絶望と厭世感を抱えたバツイチ男の賢治が、いとこ・直子の結婚式に出席するために福岡に戻るところから始まる。様々な問題に疲れ果てた賢治に対し、7年ぶりに再会した直子は昔のままの若々しさ。兄妹のように育った気安さから賢治を強引に買い物に連れ…

全文を読む

永作博美、作家・白石一文が語る“男のセックス信仰”に、「勉強になります(笑)」

永作博美、作家・白石一文が語る“男のセックス信仰”に、「勉強になります(笑)」

 3.11以降、心の中にどうしようもない終末感を抱える男と、結婚式を間近に控えた「いとこ」の女。再会した2人は、結婚式前の数日間、かつての情熱を反芻するかのように激しいセックスを繰り返す――直木賞作家・白石一文氏の『火口のふたり』(河出書房新社)は、追いつめられた人間たちのどうしようもない衝動をクールに見つめ、危ない愛を描き出す衝撃作だ。その文庫化を記念し、かつて白石作品のドラマ化(『私という運命について』/WOWOW)で主演をつとめた女優・永作博美氏との対談が実現。結婚や出産、男と女の意識や性欲の違い…普段なかなか聞けない2人の本音が次々と飛び出した。

普通に生きている人をちゃんと書く

白石:一度、女優さんに聞いてみたかったんですけど、本は仕事と切り離して読まれるんですか? たとえば読みながら、演じている自分をイメージするとか。 永作:私の場合は、本は完全に仕事と切り離して読みますね。ただ、読みながらも風景とか色とか人とか、勝手に浮かんでしまう時もあって、そういう場所は「何か縁があるのかな?」って感じます。そんな感覚で(出演を)決めた作品もありま…

全文を読む

注目の新刊 『彼が通る不思議なコースを私も』 ダ・ヴィンチ2014年2月号

注目の新刊 『彼が通る不思議なコースを私も』 ダ・ヴィンチ2014年2月号

椿林太郎、元教師。本気で世界を変えようと思っている男。人は彼のことを「神の子」と呼ぶ――。人間がそれぞれ生まれ持つ「時間」(寿命)とは何か。直木賞受賞作『ほかならぬ人へ』がベストセラーとなった著者が、生への根源的な問いを投げかける渾身の一作。

全文を読む

注目の新刊 『快挙』 ダ・ヴィンチ2013年6月号

注目の新刊 『快挙』 ダ・ヴィンチ2013年6月号

結婚してから5年が過ぎ、私たち夫婦の関係はすっかり変質してしまった。相手への興味を失っても、たとえ愛が消えていたとしても、共に生きるために、不実さえも許す。それこそが、夫婦――。結婚の有り様をあなたに問いかける、傑作夫婦小説、ついに誕生。

全文を読む

「白石一文」のおすすめ記事をもっと見る

「白石一文」のレビュー・書評をもっと見る

「白石一文」の本・小説

我が産声を聞きに (講談社文庫)

我が産声を聞きに (講談社文庫)

作家
白石一文
出版社
講談社
発売日
2024-02-15
ISBN
9784065347591
作品情報を見る
かさなりあう人へ

かさなりあう人へ

作家
白石一文
出版社
祥伝社
発売日
2023-10-12
ISBN
9784396636524
作品情報を見る
松雪先生は空を飛んだ 下

松雪先生は空を飛んだ 下

作家
白石一文
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-01-30
ISBN
9784041133231
作品情報を見る
我が産声を聞きに

我が産声を聞きに

作家
白石一文
出版社
講談社
発売日
2021-07-07
ISBN
9784065237137
作品情報を見る
投身

投身

作家
白石一文
出版社
文藝春秋
発売日
2023-05-26
ISBN
9784163916972
作品情報を見る
記憶の渚にて (角川文庫)

記憶の渚にて (角川文庫)

作家
白石一文
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-01-24
ISBN
9784041073070
作品情報を見る
Timer 世界の秘密と光の見つけ方

Timer 世界の秘密と光の見つけ方

作家
白石一文
出版社
毎日新聞出版
発売日
2024-05-27
ISBN
9784620108728
作品情報を見る
神秘(上) (毎日文庫)

神秘(上) (毎日文庫)

作家
白石一文
出版社
毎日新聞出版
発売日
2023-07-27
ISBN
9784620210582
作品情報を見る

「白石一文」人気の作品ランキングをもっと見る

「白石一文」の関連画像・写真

「白石一文」の関連画像・写真をもっと見る