50歳を過ぎてもなお挑戦をやめない布袋寅泰のキャリアと将来への決心をなぞる1冊
タイトルを読んで、また新しい自己啓発本かぁ、どれも似てるなぁと思ったのですが、著者が布袋兄貴というので思い直して即買いです。私のイメージでは彼はいつも突っ走っていて、人を諭すようなタイプではなかったので(失礼)意外でした。
中高時代を思い切りBoøwyで過ごした私なのですが、布袋氏のギターは本当に違っていると、素人ながらにあのビンビンの日本人らしからぬパワーと「俺様」度にしびれていたわけです。布袋様もお年を召してとうとう若者を諭す側になったのか、という感慨とともに読み始めましたが、読後感は、全く違ったものでした。
アーティストとして、ひとりの人間としての布袋寅泰がまだまだ若い世代以上に挑戦し続けているというその姿勢に心打たれました。一時は日本のロックシーンの頂点を極め、現在でも日本を代表するギタリストと認識されている彼が、これでもかこれでもかと自分のギター道を極めて行こうとしてきた、その道程が人生訓となって1冊にまとめられています。
50歳で家族を連れてイギリス移住に賭けたその意気込みがすごい。全編通してその決心が伝わってきます。妻子供を絶賛し家族のエ…