借金、恐喝…問題児!? 来年の大河ドラマ『西郷どん』主人公・西郷隆盛の子孫は意外な人物だった!
歴史の教科書で見かける人物というと、その人物のみの知識で完結してしまいがちではないだろうか。多くの歴史人物は子孫を残し、いまもその血脈が続いていることが多い。『誰も教えてくれなかった日本史有名人の子孫』(『歴史読本』編集部/KADOKAWA)は、歴史人物の知られざる子孫たちにスポットをあてた本だ。 本書では105人の歴史人物の子孫を取り上げているが、そのなかでも来年の大河ドラマ『西郷(せご)どん』の主人公・西郷隆盛の子孫について紹介したい。
京都市長になった息子、フィリピンで戦死した孫 大久保利通・木戸孝允とともに「維新三傑」のひとりとしてあまりに有名な西郷隆盛は、生涯に5人の子をもうけている。奄美大島に配流されたとき、愛加那という女性との間に菊次郎・菊子の一男一女、そして帰藩後に娶った薩摩藩家老岩山八郎太の娘イトとの間に寅太郎・午次郎・酉三の3人の男子がいる。
明治10年(1877年)の西南戦争後、西郷家は朝敵の汚名を着せられたが、子孫はたくましく生きた。西郷の第一子菊次郎は12歳でアメリカに留学し、帰国後すぐに勃発した西南戦争で重傷を負っ…