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「平山夢明」のレビュー・書評

東京で起きる猟奇殺人事件の数々を描く『東京伝説』……これはただのフィクションなのか?

東京で起きる猟奇殺人事件の数々を描く『東京伝説』……これはただのフィクションなのか?

『東京伝説』(平山夢明:原作、鳥山英司:漫画/講談社)  ジョキ ジョキ ジョキ――。  雑誌編集者をしている阿川保奈美(あがわ・ほなみ)が、不自然な物音で目を覚ましたのはとあるラブホテルの一室。バーで出会った男との情事を終えて心地良い快楽と睡魔に襲われている間に、彼女の艶めいたセミロングヘアは大きなハサミによって肩上まで短くなっていた。 “神の毛根ブッこ抜けえぇぇぇ!日本は今氷河期なんだよっ!誰も助けて貰えないんだよ!(中略)髪はブッこ…

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トラウマ級のサイコパスがあなたの隣にも! 凶悪事件を引き起こし映画に描かれたサイコパス

トラウマ級のサイコパスがあなたの隣にも! 凶悪事件を引き起こし映画に描かれたサイコパス

『サイコパスの手帖』(春日武彦、平山夢明/洋泉社) 「サイコパス」とは他者への愛情や思いやりが欠如していたり、一般の人と比べて著しく道徳観や倫理観に欠けたりする人のこと。そんな“サイコパスの解説”を私たちはこれまでに何度目にしてきたことだろう。さまざまな関連書籍も多く刊行されている。だが、『サイコパスの手帖』(春日武彦、平山夢明/洋泉社)は、他のサイコパスの関連本とは一線を画すものだ。  本書は2017年に刊行された『サイコパス解剖学』(春日武…

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生死は殺し屋たちの気分次第!? 映像化不可能だったヤバイ小説『ダイナー』で味わえる未体験ゾーン!

生死は殺し屋たちの気分次第!? 映像化不可能だったヤバイ小説『ダイナー』で味わえる未体験ゾーン!

『ダイナー』(平山夢明/ポプラ社)  この夏、映像化不可能といわれた問題作が映画化される。平山夢明のノワール長編『ダイナー』(ポプラ文庫)だ。なにせこの物語、「大藪春彦賞」と「日本冒険小説協会大賞」をダブル受賞した一級のエンターテインメント作品なのだが、とにかく登場するのは異様な殺し屋たちばかり、残酷でフェティッシュな殺しの場面が連続し、舞台が日本なのかも怪しくなってくるような過剰さが大きな魅力でもあるからだ。  ほんの出来心から携帯闇サイトで募集して…

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忙しいあなたには「上質な」ホラーを。60秒でキマる瞬殺実話怪談集

忙しいあなたには「上質な」ホラーを。60秒でキマる瞬殺実話怪談集

『瞬殺怪談 刺』(平山夢明ほか/竹書房)  上質なものは大抵、極めて洗練されているものだ。新鮮な魚はシンプルに刺身で食べたいのと同じように、上質な実話は、装飾のないシンプルな状態の方が読む者の皮膚感覚に鋭く突き刺さるのかもしれない。 『瞬殺怪談 刺』(平山夢明ほか/竹書房)は、そんな「極上極短」の実話怪談集だ。本書に収録されている157の実話怪談は、短いものはわずか数行から長くても2ページ以内の短さで、「60秒で読める」というのが大きな特徴だ。贅肉…

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ホラーを好むのは人生に絶望している人? 恐怖を感じる構造をズバリ分析

ホラーを好むのは人生に絶望している人? 恐怖を感じる構造をズバリ分析

『恐怖の構造』(平山夢明/幻冬舎)  私は怖い話が大好きなので、夏になり怪談特集や心霊ドラマなどが増えてくると、欠かさずチェックしている。だが、基本的には「好き」なのだけれど、時々気分が乗らない時がある。「なんか、怖いから観たくない」と思う。これはおかしな話で、そもそも怪談は「怖い」のだ。いつもはそれを求めているくせに、突然「怖い」を避けたくなる。…恐怖ってそもそもなんだろう? 『恐怖の構造』(平山夢明/幻冬舎)は、ホラー作家の名手である著者が、「恐…

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