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「穂村弘」のレビュー・書評

人気歌人・穂村弘が感じた「昭和」そして「現在」――17年ぶりの歌集『水中翼船炎上中』

人気歌人・穂村弘が感じた「昭和」そして「現在」――17年ぶりの歌集『水中翼船炎上中』

夜ごとに語り続けた未来とは今と思えばふわふわとする  大人になって、私たちは途方に暮れる。ここは一体どこなのだろう。まるで知らない星にひとりぼっちで降り立ったような心もとない気持ちにさせられるのは、自分をこの世に産んだ人たちが、ひとり、またひとりといなくなるせいだ。母よ。そして父よ。子ども時代に当たり前にあった風景も、蜃気楼のように遠ざかり、やがて跡形もなく消えてしまう。いずれ自分もここから消え去ることがリアルに実感で…

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私のこと書いてる? 穂村弘の文章を読んだことがない人は人生損してます!

私のこと書いてる? 穂村弘の文章を読んだことがない人は人生損してます!

若い友人の髪型がかっこいい。穂村さんがそのかっこよさに思い切って「髪、どこで切ってるんですか?」と聞くと、彼から返ってきた答えは「バイト先の事務所のおばさんが切ってくれたっす」。それを聞いて「何だその浅野忠信主演の映画みたいなエピソードは!」と穂村さんは心の中でむっとしてしまうのでした。 日常のなんてことのない動作や仕草が本当にかっこいい人っていうのはこの世に存在していて、自分がどうしてもそっち側の人間にいれていないことがとても悔しい。悲しい。その気持ち、ものす…

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2010年08月号 『絶叫委員会』穂村弘

2010年08月号 『絶叫委員会』穂村弘

『絶叫委員会』 穂村 弘 ●あらすじ● 映画や小説、歌謡曲の歌詞、電車の中の他人の会話、友人との何気ない言葉のやりとり。「でも、さっきそうおっしゃったじゃねえか!」(「名言集・3」より)、「日本人じゃないわ。だって、キッスしてたのよ」(「OS」より)、「嚙みつきますから白鳥に近づかないで下さい」(「人生が変わる場所」より)などなど、─町に溢れ、偶然生まれては消えてゆく無数の詩。不合理でナンセンスで真剣で可笑しい、天使的な言葉たちについてのエッセイ集。…

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