累計発行部数70万部超の続編!『ちょっと今から仕事やめてくる』の珠玉の裏エピソード
『ちょっと今から人生かえてくる』(北川恵海/KADOKAWA メディアワークス文庫)
仕事に悩み苦しむ多くの人に感動の嵐を巻き起こした北川恵海による小説『ちょっと今から仕事やめてくる』。累計発行部数70万部、福士蒼汰&工藤阿須加出演で映画化もされたこの大ヒット作の待望の続編が発売される。『ちょっと今から人生かえてくる』(ともにKADOKAWA メディアワークス文庫)は、前作で語られなかった、珠玉の裏エピソードを描いた感動ストーリー。前作と同様、日々に忙殺され、どうして働いているのか、その意味すら見失っているビジネスマンにこそ手にとってほしい作品だ。
物語は、印刷会社に勤める五十嵐諒の視点で始まる。五十嵐諒といえば、前作『ちょっと今から仕事やめてくる』の主人公・青山隆の上司として登場し、青山を苦しめた張本人でもある。「どうしてそんな人物が続編の主人公なの?」と思いながら、ページを読み進めたが、読めば読むほど、五十嵐を憎む気持ちが静かに消えていった。そうか。ブラック企業では、人はこうやって自分自身を見失ってしまうものなのか。前作で悪役になってしまっ…