“たった1つの〇〇”本に書いてあることは本当に1つだけ?
最近、書店に行くと驚くのが、タイトルに「たった1つの」という言葉が入った本がやたら多いこと。とくにビジネス書や自己啓発本のコーナーは大流行中で、今年、出版された本だけでも、『死ぬことが怖くなくなる たったひとつの方法』(矢作直樹、坂本政道/徳間書店)、『起業家10000人から見た「結果を残す人」のたった1つの行動習慣』(立石 剛/フォレスト出版)、『こんな時代に会社を伸ばすたった一つの法則』(小宮一慶/海竜社)、『後悔しない人生を送るたった1つの方法』(井上裕之/中経出版)、『あなたを変えるたった1つの「小さなコツ」』(野澤卓央/祥伝社)、『「希望を信じる力」をつくるたった1つの習慣』(植西 聰/青春出版社)……と、このほか挙げだすとキリがないほどの点数だ。
“たった1つ”本が増えはじめたのは、今年に入ってから。その理由には、昨年発売された『「折れない心」をつくるたった1つの習慣』(植西 聰/青春出版社)がベストセラーになったことが考えられる。本のセールスには必須条件であるタイトルのキャッチ―さもさることながら、「1つでいいなら自分にもできるか…