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又吉直樹 (ピース)

職業・肩書き
作家、タレント・その他
ふりがな
またよし・なおき

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

お笑い芸人

「又吉直樹」のおすすめ記事・レビュー

証明写真機との友情/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑭

証明写真機との友情/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑭

 周囲になじめない、気がつけば中心でなく端っこにいる……。そんな“陽のあたらない”場所にしか居られない人たちを又吉直樹が照らし出す。名著『東京百景』以来、8年ぶりとなるエッセイ連載がスタート!

 長々と自分ができないことを言い訳のように説明する悪癖がある。そんな自分を変えるためにも、できないことを、「できない理屈」で乗り越えようとするのはもうやめにしよう。 「できなかった」という事実から目を背けず正対することで、それができるようになるかもしれない。  だから、「確かに失敗したけど、しくじったことで新しい視点だったり、新しい物語の道筋を見つけることができたりもするし、これはこれで良かったんだよね」という処理の仕方も無しにしよう。物語や妄想へ逃亡するのはやめだ。  そんな乗り越えなければならない壁の一つに「証明写真を書類に添付してポストに投函する」という作業があった。これを成功させれば自信もつくし成長に繋がるはずだ。  ちょうど良いタイミングで仕事の空き時間ができた。その近くで証明写真機を探すことにした。スマホのアプリをひらき地図上で確認すると徒歩7…

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ヨシタケシンスケ×又吉直樹共著『その本は』が30万部を突破! 豪華プレゼントキャンペーン締切間近!【10月28日(金)23:59まで】

ヨシタケシンスケ×又吉直樹共著『その本は』が30万部を突破! 豪華プレゼントキャンペーン締切間近!【10月28日(金)23:59まで】

『その本は』(ヨシタケシンスケ、又吉直樹/ポプラ社)

 ヨシタケシンスケ氏と又吉直樹氏の共著『その本は』(ポプラ社)が30万部を突破! 大人気絵本作家と芥川賞作家の豪華な2人のコラボレーションとあって、2022年7月に刊行されて以来、大反響となっている。

 第1回「こどもの本総選挙」の授賞式で、2人が話していた内容に端を発した本作は、世界中のさまざまな「本」をお題にした大喜利合戦のように両者がアイデアをぶつけあうことで、どこにいても想像を羽ばたかせて大冒険に出かけられるという「本」の本質や可能性に気づかされる、深い一面もある作品に仕上がっている。

 そんな『その本は』の30万部突破を記念した「#あったらいいなその本は選手権」キャンペーンが開催中! 応募締切は10月28日(金)23:59までなので、まだチェックしていなかったという人はお忘れなく!

皆の衆!「本」についての #キャンペーン をやるのじゃ!あったらいいなと思う本の話を聞かせてくれないか?書き出しは、#その本は で始めるのじゃ▼参加方法①このアカウントをフォロー② #あったらいいなその本は選手…

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サッカー部贔屓の考え方/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑬

サッカー部贔屓の考え方/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑬

 周囲になじめない、気がつけば中心でなく端っこにいる……。そんな“陽のあたらない”場所にしか居られない人たちを又吉直樹が照らし出す。名著『東京百景』以来、8年ぶりとなるエッセイ連載がスタート!

 友人から、「箱根に参拝に行くんやけど一緒にどう?」と声を掛けられたので、行ってみることにした。友人は仕事の疲れが溜まるとたまに箱根の空気を吸いに行くそうだ。箱根の山や芦ノ湖周辺を歩いているだけで気持ちが楽になるらしい。  新宿駅からロマンスカーで小田原駅まで行き、そこからはレンタカーで箱根の九頭龍神社本宮を目指した。私は車の運転免許を持っていないので、助手席で好きな音楽を流すことしかできなかった。友人は高校時代は和歌山の強豪校でサッカーをしていた。同学年なので何度も対戦したことがある。  かつて敵同士だった二人が同じ車で箱根を目指すというのは不思議な時間だったが、車から芦ノ湖が見えたときは、その美しさに驚いた。 「東京から数時間でこんな大自然があるんだ……」と古いCMで聞いたことがあるような言葉が頭に浮かんだ。悪い癖で、CMにありそうな場面と言葉が次々…

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書斎に入って来た蜂/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑫

書斎に入って来た蜂/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑫

 周囲になじめない、気がつけば中心でなく端っこにいる……。そんな“陽のあたらない”場所にしか居られない人たちを又吉直樹が照らし出す。名著『東京百景』以来、8年ぶりとなるエッセイ連載がスタート!

 エアコンをつけるほどの暑さでもないので、窓を開けて九月の風を感じながら文章を書いてみようと書斎の窓を開けてみたのだが、なにやら蜂らしき虫が入ってきた。  虫が入って来ないように網戸をスライドさせようと手を掛けた瞬間だったので、その虫が描く無邪気な軌道を鮮明に覚えている。  蜂らしき虫、と敢えて正体を断定しなかったのは、蜂ではありませんようにという虚しい願いを込めてのことだった。  書斎に蜂が入って来ることほどやる気が削がれることはない。書き物に集中すればするほど蜂に刺されるリスクが高まってしまう。だが蜂に刺されないように書斎の空気の流れや蜂の羽音に気を配っていると、いつまでも作業に没頭できない。 「先日、コンビニで飲み物でも買おうと思い、蜂を……」  違うわ。「蜂を」じゃなくて、「珈琲を」や。 「先日、コンビニで飲み物でも買おうと思い、珈琲を蜂に……」…

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仏像を眺める/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑪

仏像を眺める/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑪

 周囲になじめない、気がつけば中心でなく端っこにいる……。そんな“陽のあたらない”場所にしか居られない人たちを又吉直樹が照らし出す。名著『東京百景』以来、8年ぶりとなるエッセイ連載がスタート!

 万引きをした少年がスーパーのバックルームの椅子に座っている。「中学生だから、警察と学校には連絡しないけど、親には連絡するね」と店長らしき初老の男性は述べたきり、少年に話し掛ける素振りは見せなかった。少年は仲間達と根性試しをしようという話の流れから愚かなことをした。誰かに強要されたわけでもない。  少年は黙って唇を噛み締めていた。万引きをしたことなんて無かったから、悪事の最中ずっと少年の手は震えていた。今日、少年の母は遅番だから家にいないはずだった。誰が迎えに来るのだろうと思案する少年の表情は暗い。父だと最悪だ。きっと殴られるだろう。だが、祖母だともっと最悪だ。祖母が謝る姿を見ると胸が痛む。 「こんにちは。梶山です。この度は申し訳ございません」という聞き慣れた声がドアの向こうから少年の耳に届いた。祖父の声だった。祖父と店長がなにやら話し込んでいるが、内容…

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昭和最後のヒットソング/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑩

昭和最後のヒットソング/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑩

 周囲になじめない、気がつけば中心でなく端っこにいる……。そんな“陽のあたらない”場所にしか居られない人たちを又吉直樹が照らし出す。名著『東京百景』以来、8年ぶりとなるエッセイ連載がスタート!

 昭和歌謡曲が流れるバーでお酒を飲んだ。食事をしたあとに近くでもう一杯飲もうということになり、知らない店だったけれど勇気を出して扉を押した。すると、外観からは想像がつかなかった素敵な空間がひろがっていた。内装も照明も上品なスナックや純喫茶を彷彿とさせる懐かしい居心地の良さがあった。

 棚にはアナログレコードが沢山並んでいて、壁には大瀧詠一の『A LONG VACATION』のジャケットが飾ってあった。コンセプトは歌謡曲なのだそうだが、フォークソングもロックもパンクもニュー・ウェイヴも流れている。キャンディーズのあとに、忌野清志郎さんが流れたりするのが妙に落ち着いた。

 ほとんどは聴いたことがある曲だったが、なかには知らない曲もあった。マスターに店で掛かる音楽に基準があるのか聞いてみると、「一応、昭和までの曲にしようとは思っています」という答えが返ってきた。そ…

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ピースのアメリカ支部/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑨

ピースのアメリカ支部/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑨

 周囲になじめない、気がつけば中心でなく端っこにいる……。そんな“陽のあたらない”場所にしか居られない人たちを又吉直樹が照らし出す。名著『東京百景』以来、8年ぶりとなるエッセイ連載がスタート!

 相方の綾部祐二がYouTubeのチャンネルを開設した。  早速、現在アップされているものをすべて確認した。真面目に語っているのになぜか笑えてしまうのが相変わらず面白かった。オープニングでは、ニューヨークのスタイリッシュな街並みが映し出される。綾部さんは黒いジャケットを着用し、サングラスを掛けている。自分が生まれた年と同じ1977年製のハーレーダビッドソンに乗り、ニューヨークの風を浴びながら軽快に走る。  その姿を見て、芸風が全く変わっていないと思った。ピースとして初めて単独ライブを開催した20年ほど前から綾部さんはライブのオープニングVTRに強いこだわりを持っていた。恵比寿ガーデンプレイスの夜景の中でサングラスを掛けて、自分が持っているなかで最も上等なジャケットをはおった綾部さんは、「とにかく俺を格好良く撮ってくれ」と相方である私に注文した。私たちはコ…

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実験【「と」大会】/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑧

実験【「と」大会】/月夜に踊り小銭を落として排水溝に手を伸ばす怪人⑧

 周囲になじめない、気がつけば中心でなく端っこにいる……。そんな“陽のあたらない”場所にしか居られない人たちを又吉直樹が照らし出す。名著『東京百景』以来、8年ぶりとなるエッセイ連載がスタート!

 子供の頃から眠る前に電気を消して、真っ暗な部屋の中で自分勝手にいろんなことを想像するのが好きだった。架空のサッカーチームを作ってみたり、この世にない映画の筋を考えてみたり、想像上の大会を開催して誰が優勝するかを一人で順番に戦わせてみたりする。そのまま考えながら眠れることもあるが、展開が盛り上がると興奮して目が冴えてしまうこともあった。  大人になってからも、疲れ切っていない限り、何かしら考えて眠ることにしている。たまに驚くほど面白いことを思いついたような気になるが、翌朝には何も覚えていないか、記憶が残っていたとしても無駄な戯言ばかりなのだが。  今回はその感覚を再現して書いてみることにした。都大会ではなく、「と」大会。眠れない夜にでも読んでいただけると、自然に睡魔を招喚できるかもしれない。

≪ベスト16≫ ●第1試合 人事部とヘッドバンギング 恋と立ち漕…

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「又吉直樹」の本・小説

その本は

その本は

作家
ヨシタケシンスケ
又吉直樹
出版社
ポプラ社
発売日
2022-07-26
ISBN
9784591174326
作品情報を見る
まさかジープで来るとは

まさかジープで来るとは

作家
せきしろ
又吉直樹
出版社
幻冬舎
発売日
2010-12-16
ISBN
9784344019287
作品情報を見る
人間 (角川文庫)

人間 (角川文庫)

作家
又吉直樹
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-04-21
ISBN
9784048974202
作品情報を見る
カキフライが無いなら来なかった (幻冬舎文庫)

カキフライが無いなら来なかった (幻冬舎文庫)

作家
せきしろ
又吉直樹
出版社
幻冬舎
発売日
2013-10-10
ISBN
9784344420939
作品情報を見る
東京百景 (角川文庫)

東京百景 (角川文庫)

作家
又吉直樹
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-04-10
ISBN
9784048967709
作品情報を見る
芸人と俳人

芸人と俳人

作家
又吉直樹
堀本裕樹
出版社
集英社
発売日
2015-05-26
ISBN
9784087716122
作品情報を見る
共感百景

共感百景

作家
阿諏訪泰義
安部コウセイ
SHINCO
鈴木圭介
清野とおる
田中卓志
徳井義実
豊本明長
鳥居みゆき
西加奈子
西村賢太
能町みね子
有野晋哉
日高央
星野源
増子直純
又吉直樹
マンボウやしろ
桃野陽介
光浦靖子
山田真歩
レイザーラモンRG
安藤裕子
大橋裕之
角田晃広
かせきさいだぁ
金子学
クボケンジ
清水ミチコ
出版社
KADOKAWA/エンターブレイン
発売日
2014-03-15
ISBN
9784047294806
作品情報を見る

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