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「川上未映子」のレビュー・書評

「主人」って、あなたは夫の所有物なの? 川上未映子が10年以上書き続けた、うまく”生きる”ための力強い言葉に勇気づけられる

「主人」って、あなたは夫の所有物なの? 川上未映子が10年以上書き続けた、うまく”生きる”ための力強い言葉に勇気づけられる

同窓会に参加した話、妊娠した時の体力的な辛さ、サイン会で10代の子が泣いた話、孤独について、金縛りについての話、パートナーの呼び方について……。日常で感じる種々雑多な心持ちを描いたエッセイでありながら、実は一貫して「生きる」ことについて気づき…

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「全米批評家協会賞」日本人初ノミネート! 人付き合いが苦手な女性が、ある男性との出会いをきっかけに見つけたものは。川上未映子著『すべて真夜中の恋人たち』

「全米批評家協会賞」日本人初ノミネート! 人付き合いが苦手な女性が、ある男性との出会いをきっかけに見つけたものは。川上未映子著『すべて真夜中の恋人たち』

2023年2月、日本の文学界に嬉しいニュースが駆け巡った。川上未映子氏の『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)が、世界で最も権威ある文学賞の一つである「全米批評家協会賞」の小説部門最終候補に、日本人作家として初ノミネートされたのだ。同部門の受賞者…

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社会からはじき出された少女たちは、なぜ犯罪に手を染めたのか。善悪の狭間を描く、川上未映子の新境地!

社会からはじき出された少女たちは、なぜ犯罪に手を染めたのか。善悪の狭間を描く、川上未映子の新境地!

人生をやり直せるなら、どこまで時間を巻き戻すだろう。今にたどりつく分岐点は、どこにあったのだろう。日々の暮らしの中で、ふと、そんなことを考えてしまう時がある。 きっと『黄色い家』(川上未映子/中央公論新社)の伊藤花にも、無数の分岐点があった…

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会いたいと思ったときには、もういない――生きること、いなくなることを知り始めた少年少女のピュアネスが走る感動作

会いたいと思ったときには、もういない――生きること、いなくなることを知り始めた少年少女のピュアネスが走る感動作

川上未映子氏のモノローグは、美しくも、気持ちが行き来するさまや明るくない感情も含めて、怖いほどリアルだ。自分の感情をなぞられているかのように感じるから、読後は常に、人生に関するひとつの答えを得た気持ちになる。そんな川上氏が、小学4年生と6年…

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子どもを産むのは親のエゴ? パートナーなしの出産を芥川賞作家・川上未映子が描く、2020年本屋大賞ノミネート作!

子どもを産むのは親のエゴ? パートナーなしの出産を芥川賞作家・川上未映子が描く、2020年本屋大賞ノミネート作!

人は、なぜ子どもを産むのだろう。「子どもが欲しい」という思いはどこから来るのか。そこに、生まれてくる側の意思などないのに──。 2020年本屋大賞にノミネートされた『夏物語』(川上未映子/文藝春秋)は、「人が生まれ、生きること」に正面から向き合っ…

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誰だって“酒の力”を借りたい日もある――酒を片手に読みたい『酒呑みに与ふる書』

誰だって“酒の力”を借りたい日もある――酒を片手に読みたい『酒呑みに与ふる書』

「酒呑み」という言葉にはどこか郷愁を感じる。私自身、決して大酒飲みというわけではないが、酒のある時間は大好きだ。友人と一緒にワイワイと、また自宅で夕食後に一人で嗜む程度に酒を楽しんでいる。かつて、日本を代表する文豪たちの中には酒豪も多かっ…

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