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「夢野久作」のレビュー・書評

BL、百合、ロリータ、フェチ、女装…文学の世界の極限を美麗マンガで描く

BL、百合、ロリータ、フェチ、女装…文学の世界の極限を美麗マンガで描く

『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。』(ひらはらしだれ/興陽館) 「文学」と聞いて、どんなことを想像するだろうか。 「教科書に載っていた難しくてちょっと退屈な話」 「なんだか古臭くて、今の時代の価値観にあわない話」 「おとなしくて内にこもりがちな、図書委員の友人の趣味」…  という人もいるのではないだろうか。ジャンルを問わなければ「読書好き」を見つけるのは割と容易なことだ。しかし、その中から「文学好き」を探しだすことはなかなか難しい。残念な…

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読書的苦行再び! アナタは生き残れるか!?

読書的苦行再び! アナタは生き残れるか!?

「生まれてこの方、一度も嘘をついたことがない」―――という人は、果たして実際に居るのでしょうか。 キリストの「嘘を一度もついたことがない者だけ石を打つべし」というのは有名な話ですが、そんな聖人と長らく寝食を共にした弟子のペテロでさえ、嘘をついたといいます。 甚大な詐欺行為などは言うに及びませんが、つい繕いで口から出た嘘や、気分の誤魔化しといった些細な嘘も含めれば、大なり小なり、誰しも嘘をついたことはあるのではないかと思います。しかし、これは決して異常なことでは…

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空前絶後の文学的苦行の数々! これが本当の読書だッ!

空前絶後の文学的苦行の数々! これが本当の読書だッ!

「読む苦行」 …本作品集をたったのひと言で言い表すとすれば、そうなりましょう。収録される珠玉の幻想譚、奇譚の数々は、どれをとってもトビキリ中のトビキリ。とうとうと、あるいはネチネチと綴られる書簡、数奇な人物による一人語り。それらがタダの1つの事実として切り取られ、無造作に読み手の眼前へと放り投げられます。 奇妙な人物たち。複雑怪奇な作品構造と、それを更に助長する文体。一度読み出したら最後、あぁ、行くも地獄、戻るも地獄(褒めてます)。“マゾゲー”にも似た、読書に…

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おどろおどろしいタイトルそのままの迷宮的な「語りの密林」が襲いかかる

おどろおどろしいタイトルそのままの迷宮的な「語りの密林」が襲いかかる

中井英夫「虚無への供物」、小栗虫太郎「黒死館殺人事件」と並んでこの「ドグラマグラ」は、日本ミステリー界の三大奇書といわれています。別のいい方をすれば、日本三大アンチミステリーです。ミステリーという物語の骨格そのものをゆがめてしまった、実に奇怪な読み物なのであります。 3冊とも恐ろしく分厚い作品なので、とりあえずこの漫画版で様子を探ってから本編に取りかかるのも一つの手でしょう。最後の種明かしが最大の命である普通のミステリーとは違うアンチミステリーだからこそ、そんな…

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