人生が狂い始める一瞬…の連続!
シリーズ累計400万部という大ベストセラーの新作に挑戦しました。今回の主人公は、前作の長男、良介。大人になった彼は牧原物産で課長を勤める誠実で仕事熱心なサラリーマン。その妻は同会社の社長の娘。2世帯住宅に住まい、義理の両親とも上手くやっている彼には、最初から何か暗い影がまとわりついている。仕事ができるがんばりやの課長。会社にはその彼にけなげに仕えながらも、そうとう悪女な秘書がいて、今か今かと課長を自分のものにするチャンスを虎視眈々と狙っているのも読みながらドキドキさせてくれるキャラ。
そして、結婚してもなお良介への独占欲が耐えない妻。その妻にも勝る魅力的な妹がアメリカから戻ってきて、主人公がとうとう手に入れたと思っていた「幸せの時間」が、除々に崩れてゆく…。主人公が囲まれている女性キャラに関しては、まさに日本全国のサラリーマンが夢に見るようなシチュエーションではないでしょうか。読みながら思ったのは、これは男性漫画の女性化かな、と。レディスコミックを読んでいるかのような、登場人物の描き分けの明確さ。ワルはあくまでワル。誘惑シーンはこれでもかというぐら…