スピッツ、椎名林檎、木村カエラまで。日本を代表するCDジャケットデザイナー、成功の秘訣は「あまのじゃく」!?
『死んだらJ-POPが困る人、CDジャケットデザイナー 木村 豊』(江森丈晃/エムディエヌコーポレーション)
150万枚以上のセールスを記録し、スピッツをスターダムへと押し上げた傑作アルバム「ハチミツ」。少女がギターを抱えて笑っているそのジャケットをはっきりと思い出せる人は多いだろう。バンドメンバーが映っていないにもかかわらず、完璧にスピッツの世界観を再現したデザインは、リリースから20年以上が経過してもいまだに、「ハチミツ」の甘く切ない音楽性を訴えかけてくれる。
スピッツをはじめ、椎名林檎、AKB48、木村カエラ、ユニコーンといった人気アーティストのジャケットデザイナーを務めている木村豊氏。彼のクリエイションに迫った一冊が『死んだらJ-POPが困る人、 CDジャケットデザイナー 木村 豊』(江森丈晃/エムディエヌコーポレーション)である。インタビュアー泣かせとして有名な木村氏が語った、貴重なものづくりの思考法は多くの職業人の刺激となるだろう。
おそらく、日本のポップミュージックを愛する人の大半が、木村氏がデザインを手がけたCDを手に取った経験が…