そこは生と死が交わる路地…傑作幻想譚『よこまち余話』の魅力とは!?【後編】
『よこまち余話』(木内昇/中央公論新社)直木賞受賞作『漂砂のうたう』などで知られる実力派作家・木内昇さん。最新作となる『よこまち余話』(中央公論新社/1500円+税)は、ちょっと奇妙な路地を舞台に描かれる、懐かしく切ない幻想物語だ。新しい境地を…
『よこまち余話』(木内昇/中央公論新社)直木賞受賞作『漂砂のうたう』などで知られる実力派作家・木内昇さん。最新作となる『よこまち余話』(中央公論新社/1500円+税)は、ちょっと奇妙な路地を舞台に描かれる、懐かしく切ない幻想物語だ。新しい境地を…
直木賞受賞作『漂砂のうたう』などで知られる実力派作家・木内昇さん。最新作となる『よこまち余話』(中央公論新社/1500円+税)は、ちょっと奇妙な路地を舞台に描かれる、懐かしく切ない幻想物語だ。新しい境地を拓いたこの作品に、木内さんが込めた思いと…
幕末の木曽、藪原宿。才に溢れる父の背中を追いかけ、少女は櫛挽職人になることを決意した。『漂砂のうたう』で第144回直木賞を受賞した著者が、周囲の無理解や時代の荒波に翻弄されながらも、ひたむきに、まっすぐに生きる少女の姿を描き出す。感動の長編時…
お弁当箱のふたを開けると、そこには楽しみがぎっしり。阿川佐和子、内田百閒、木内昇、東海林さだお、林真理子、穂村弘、山本周五郎などが綴ったお弁当にまつわる名エッセイ、41編を収録したアンソロジー。写真は『おべんとうの時間』で知られる阿部了が撮…
直木賞受賞作家初のエッセイ集。「レールを敷くのが苦手」という著者の道草ばかりの日々のあれこれを掬い上げる。まっすぐ働き、ひっそり暮らす生活者としての視点。じっくり読み、淡々と書く作家の生き方が、美しい文章と瑞々しい感性で描かれている。
江戸から明治への政治の転換期。岩倉具視暗殺未遂事件の処理に暗躍した警察官、会津の民のために奔走した元京都見廻組の男、国会開設を檄文で訴える岡山の隠れた俊才など、実際の事件の裏にいた(であろう)男たち。中央政府に屈せず生きた男の叫びと祈りを…