まさかハーレム展開とは予想もしてなかった! オタクサークルを描いた漫画『げんしけん』がついに大団円
『げんしけん 二代目の十二(21)』(木尾士目/講談社)
私は自分を「オタク」だと自覚しているが、大学時代は「歴史研究部」に所属していた。オタク向けのサークルがなかったこともあるが、歴史も大好きだったからだ。まあ近年『艦隊これくしょん -艦これ-』や『刀剣乱舞』など、歴史的要素を含んだオタク向けコンテンツが流行っていることから、親和性は高いのだろう。とはいえ、生粋のオタクサークルへの未練というか、憧れみたいなものはいまだに残っている。『げんしけん』という漫画を読んでいたことが原因なのだが、その作品も『げんしけん 二代目の十二(21)』(木尾士目/講談社)で、いよいよ完結を迎えることに。
タイトルの『げんしけん』とは、作品の舞台である大学のサークル「現代視覚文化研究会」の略称である。2002年から連載が始まり、2006年に一旦は終了するが、2010年から『げんしけん二代目』として再開した。アニメ化も果たし、作中作『くじびきアンバランス』までアニメになるなど熱烈な人気を得た作品だ。
先に述べた通り「現代視覚文化研究会」はオタクサークルで、漫画やアニメ…